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2022年に発表された栄養学に関する興味深い発見7つ

全粒粉のパンとバターは、案外栄養価の高いスナックになるのかもしれない。

全粒粉のパンとバターは、案外栄養価の高いスナックになるのかもしれない。

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  • 2022年には栄養学に関する研究が数多く発表され、中には驚くべき発見もあった。
  • その中で最も興味深い7つの発見について紹介する。
  • 例えば、バターはこれまで考えられていたよりも不健康ではなく、赤ワインを飲む人は内蔵脂肪が少ないといった研究結果だ。

2022年には食事や栄養に関する数多くの研究が発表され、飲食と健康を結び付ける驚くべき関係が明らかにされた。

例えば、バターはこれまで考えられていたほど不健康ではないこと、赤ワインを飲む人は蒸留酒などを飲む人よりも内蔵脂肪が少ないこと、全粒粉のパンは心臓の健康を保つのに役立つといったことだ。

以下に、2022年に明らかになった食事と健康に関する7つの発見を紹介する。

1. さまざまな種類のタンパク質の摂取により、高血圧のリスクが減少する可能性

豆類、魚介類、全粒穀物、赤身肉など、さまざまな種類の高タンパク食品を食べることで、高血圧のリスクが下がる可能性があることが、3月にHypertensionに掲載された研究によって明らかになった。

研究では、中国の成人1万2117人を対象に、追跡期間(中央値で6年間)における食習慣や血圧が比較された。その結果、摂取するタンパク質が4種類以上の人は、1種類か2種類だけの人よりも、高血圧になる確率が66%低かったという。Insiderも以前伝えている

2. バターと全脂肪乳製品は、これまで考えられていたよりも健康的である可能性

バターは、心臓病との関連性が高い飽和脂肪分を多く含んでいるため、長い間不健康だと考えられてきた。だが、8月にScientific Reportsに掲載された研究では、ある種の飽和脂肪に健康を改善する可能性があることが示唆された。

公衆衛生研究者であり獣医疫学者でもあるステファニー・ヴェン-ワトソン(Stephanie Venn-Watson)を筆頭著者とするこの研究論文によると、バターや全脂肪乳製品に含まれるペンタデカン酸(C15:0)という飽和脂肪を適度に摂取すると、病気のリスクを減らし、健康や幸福感を向上させる可能性があるという。

アメリカ海軍が長年行ってきた「海洋哺乳類プログラム(Marine Mammal Program)」により、イルカの加齢に伴う病気のリスクが人間と類似していることが分かり、それがペンタデカン酸の発見につながったとヴェン-ワトソンがInsiderに語っている

3. 全粒粉パンの食物繊維は、果物や野菜よりも心臓病のリスクを減らすのに有効かもしれない

食物繊維は、バランスの取れた食生活にとって重要な要素であり、さまざまな食品に含まれている。

3月にJAMA Network Openに掲載された研究で全粒粉に含まれる食物繊維は果物や野菜に含まれる食物繊維よりもさらに心臓の健康に良い可能性が示唆されたとInsiderが報じている

この研究で4125人の成人を調査した結果、全粒粉パン、ふすま、オーツ麦などの穀物に含まれる食物繊維は、炎症や心臓病のリスクを下げる可能性があることが示された。

4. 地中海式食事法で妊娠高血圧腎症リスクを低減。黒人女性にも顕著な効果

妊娠高血圧腎症は、心臓の健康に長期的な影響を及ぼす深刻な妊娠合併症で、重度の高血圧と臓器障害を伴う。人種別では特に黒人女性に多く見られる症状だ。

だが、地中海式食事法を取り入れると、そのリスクが低減される可能性があり、特に黒人女性でその傾向が顕著に表れたことが、4月にアメリカ心臓協会(AHA)の学術誌に掲載された研究により明らかになった。

地中海式食事法とは、新鮮な果物、野菜、オリーブオイル、穀物、魚、ナッツ類、豆類を積極的に摂取する食事法のことをいう。

5. 週に2回の魚料理で、皮膚がんのリスクが高まる可能性

魚にはコレステロールを下げたり、血糖値のバランスを整えたりと、たくさんの健康効果があることは昔から知られている。だが、6月にCancer Causes and Controlに掲載された研究によると、魚料理を週に2回食べることは、皮膚がんのリスクを高める可能性があることも明らかになった。

Insiderが以前報じたように、マグロなどの魚には有毒な水銀やヒ素など、がんに関連する化学物質が含まれていることがある。しかし、魚は健康的な食生活の一部として必要なものであり、さらなる研究が必要だと研究者は述べている。

6. 赤ワインを飲む人は、ウイスキーなどの蒸留酒やビールを飲む人よりも内蔵脂肪が少ない

赤ワインを飲む人は、ビールや白ワイン、蒸留酒を飲む人よりも内蔵脂肪が少ないことが、2月にObesity Science and Practiceに掲載された研究によって示唆された。

内臓脂肪とは、腹部の臓器を包み込み、心血管疾患やメタボリックシンドロームのリスクを高める要因となるものだ。

しかし、飲酒に利点があるとしても、それが健康を脅かすリスクを上回ることはないと、登録栄養士のリアナン・ランバート(Rhiannon Lambert)Insiderに語った。

7. ベジタリアンの女性は、肉食の人よりも大腿骨近位部骨折を起こしやすい

ベジタリアンの女性は、肉食の人よりも加齢とともに大腿骨近位部骨折を起こしやすいことが、8月にBMC Medicineに掲載された研究によって明らかになった。

研究者らは、22年間にわたって収集された35歳から69歳の女性2万6000人以上のデータを調査し、ベジタリアンは肉を常食している人に比べて、大腿骨近位部骨折をする確率が33%高いことを発見した。

その理由として、ベジタリアンの女性は平均してBMIが低いことや、栄養が不足していることが考えられるという。

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