GAテクノロジーズ 樋口 龍 CEO
GA technologies, Gttey Images
Money Insiderでは、2023年も「もっとお金の話を楽しもう! 」と願っている。
そこで、年末年始の特別企画として、フィンテックの経営者たちに新年への想いをアンケート取材を行った。その回答を、12月28日から1月5日まで、毎日1名(全9名)ずつ掲載していく。
本記事では、ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」を運営する株式会社 GAテクノロジーズの樋口龍CEOの回答を紹介。今注目しているトレンドや新しい事業構想、そして自身のパーソナルファイナンス計画など、ざっくばらんに回答してもらった。
Q. 2023年に注目しているニュースやトレンドは?
日本人の投資マインドの変化が楽しみです。
2022年に始まった高校での金融教育、2024年からのNISAの投資枠拡大など、政府が個人投資を促す流れが本格化しています。日本は家計金融資産の50%以上が現預金で、株式や投資信託は19%に過ぎません。
そのため、アメリカではこの20年で家計金融資産が3倍になったのに対し、日本は1.4倍にとどまりました。個々人が前向きに投資に取り組むことで、社会全体の大きな変化につながると思います。
また、税制改正大綱で法人が保有する特定の暗号資産を期末時価評価課税の対象外とすることが盛り込まれるなど、日本においても新たな技術の促進と定着が進むのではないかと思っています。
Q. 2023年、事業ではどんな新展開を考えていますか?
GAテクノロジーズでは、これまで不動産領域のDX推進を通じて社会課題の解決に取り組んできました。2023年以降は「不動産×IT×金融」を進めていきます。
不動産購入の際、ほとんどの方が金融機関から融資を受けるため、金融と不動産は切っても切り離せません。住信SBIネット銀行の「NEOBANK®︎」を活用した金融サービスの実現に向けた協議を開始したほか、保有物件を自己信託化することで資金調達が可能になる、不動産の流動化事業も始動します。
我々が展開するネット不動産マーケットプレイス「RENOSY(リノシー)」に金融をかけ合わせることで、業界のリーディングカンパニーを目指します。
Q. 2023年、個人的なお金分野における挑戦は?
個人的な勉強として、NFTにチャレンジしてみたいと思っています。
実際に目に見え、住むことのできる不動産の魅力はよく理解しているつもりですが、テクノロジーを活用した投資手法やオンライン完結型の取引は自社でも常に検討しているため、顧客として体験してみたいですね。
ブロックチェーンという技術を活用してどんなサービスが生まれているのか、自分の目で確かめたいです。