グーグルが方針変更、ChatGPTに対抗へ…ピチャイCEOが新しいAI製品の開発を指示

アルファベットのサンダー・ピチャイCEO。

アルファベットのサンダー・ピチャイCEO。

Brandon Wade/Reuters

  • AIチャットボット「ChatGPT」が公開されたことを受け、グーグルは「コードレッド(緊急事態)」を発動したとニューヨーク・タイムズが報じている。
  • 同社のサンダー・ピチャイCEOは、いくつかのチームに対してAI製品の開発に集中するよう指示したという。
  • このような動きは、ChatGPTがいずれグーグルの検索エンジンに取って代わるかもしれないという懸念がきっかけとなって始まった。

Yコンビネーター(Y Combinator)の元社長、サム・アルトマン(Sam Altman)がCEOを務めるAI(人工知能)研究組織、OpenAIが開発したAIチャットボット「ChatGPT」が公開され、話題になっている。そんな中、グーグル(Google)の幹部は、自社の検索エンジンの先行きが怪しくなったとして「コードレッド(緊急事態)」を発動したとニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じている。

NYTが確認した内部メモと音声記録によると、グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)のサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、AI戦略を巡るいくつかの会議に参加し、ChatGPTが検索エンジン事業にもたらす脅威への対応に集中して力を入れるよう、社内のさまざまなチームに指示したという。

とりわけ、研究部門や信頼・安全部門などのチームは、新たなAI製品のプロトタイプの開発や商品化を支援するために頭を切り替えるよう指示された。OpenAIが開発し、多くのユーザーを引き付けている「DALL-E(ダリ)」のように、アートやグラフィックを生成するAI製品を開発するよう命じられた従業員もいるという。

Insiderはグーグルの広報担当者にコメントを要請したが、回答は得られていない。

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