提供:甲子化学工業
地震などの災害時に頭を守るため、ヘルメットは家に常備しておきたいアイテムだ。
また、自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されるというニュースも注目を集めている。
これを機会に購入を検討している人も多いのではないだろうか。
ホタテ貝殻を活用した新素材を採用
甲子化学工業「HOTAMET(ホタメット)」税込4800円
提供:甲子化学工業
そんな人に紹介したいのが、プラスチック製品製造メーカーの甲子化学工業が発表した「HOTAMET(ホタメット)」だ。
このヘルメットには、ホタテ貝殻とリサイクルプラスチックを組み合わせた新素材「カラスチック」が使われている。
新素材の採用でCO2削減に寄与できるだけでなく、強度(曲げ弾性率)が約33%も向上するというから驚きだ。
特殊なリブ構造で耐久性アップ
提供:甲子化学工業
ホタテ貝殻から着想を得たデザインにも意味がある。
自然界の仕組みを応用して技術開発に活かす「生物模倣(バイオミミクリー)」の手法を取り入れており、特殊なリブ構造を採用。
少ない素材使用量でありながら、通常形状のヘルメットと比較して約30%も耐久性が向上しているのだという。
廃棄貝殻の再資源化に貢献
北海道猿払村に堆積されているホタテ貝殻(2022年8月撮影)。猿払村の位置する宗谷地区では、年間約4万トンもの貝殻が水産系廃棄物として発生しているという。
提供:甲子化学工業
カラスチックに使われているホタテ貝殻は、北海道猿払村から提供されたもの。
国内有数のホタテ水揚げ量を誇る猿払村だが、加工の際に廃棄物となる貝殻の地上保管による環境への影響や堆積場所の確保などが地域の社会課題になっていたという。
HOTAMETの開発は廃棄貝殻の再資源化につながり、社会課題の解決にも貢献するというわけだ。
提供:甲子化学工業
HOTAMETの発売予定日は2023年3月末。現在は応援購入サイト「Makuake」にて先行予約販売中(実は私も購入済み)だ。