Sony Pictures / PolyGram Filmed Entertainment / Spinel Entertainment / Universal Pictures / Gramercy Pictures
- 1990年代には、ハリウッドでラブコメ作品が次々と作られた。
- ラブコメ黄金時代は、スーパーヒーローの時代が始まる2000年代の終わりまで続いた。
- Insiderではこの時代に作られた、最高のラブコメ作品をまとめた。
『恋人たちの予感』
『恋人たちの予感』より。
Columbia Pictures
『恋人たちの予感』は厳密には1989年に公開された作品ではあるものの、この美しく感動的なラブコメは黄金時代に含めるにふさわしい作品だ。
メグ・ライアン演じるサリーとビリー・クリスタル演じるハリーは出会ってすぐに口論になり、お互いに最悪の印象を抱く。
10年後、偶然再会した2人は友達になろうと決める。ただ、互いにひかれあっているため、思ったようにはいかない。
『ノッティングヒルの恋人』
『ノッティングヒルの恋人』より。
Universal
ラブコメを象徴する俳優といえば、ヒュー・グラントやジュリア・ロバーツを思い浮かべる人は多いだろう。『ノッティングヒルの恋人』では、イギリスであまり儲かっているとはいえない書店を営むウィリアム(グラント)が世界的に有名な女優のアナ(ロバーツ)と恋に落ちる。2人は意気投合し、お互いを理解しようとするが、アナの知名度の高さが状況を困難にする。
『クルーレス』
『クルーレス』より。
Paramount Pictures
最高のラブコメ作品の中には、有名小説を現代風にアレンジしたものもある。ジェイン・オースティンの小説『エマ』をベースにした『クルーレス』もその1つだ。
ラブコメというより青春モノだと言う人もいるかもしれないが、10代の若者が主人公の素晴らしい映画であることは間違いない。
主演はアリシア・シルバーストーン。
『恋のからさわぎ』
『恋のからさわぎ』より。
Buena Vista
『恋のからさわぎ』もシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』を現代風にアレンジした作品だ。ヒース・レジャー、ジュリア・スタイルズ、ジョセフ・ゴードン=レビットらが出演した。
転校生のキャメロン(ゴードン=レビット)は高校の人気者ビアンカ(ラリサ・オレイニク)に一目ぼれするが、人気者とはいえない姉のカトリーナ(スタイルズ)が先にデートしないと、妹もデートできないという。
ビアンカ自身は上級生のジョーイ(アンドリュー・キーガン)とデートしたいと思っているため、キャメロンを使ってカトリーナのデート相手を見つけさせる。2人ははみ出し者のパトリック(レジャー)を選び、パトリックも嫌々引き受けるが、パトリックとカトリーナは意気投合し、計画は思わぬ方向へ進む。
『ユー・ガット・メール』
『ユー・ガット・メール』より。
Warner Bros. Pictures
トム・ハンクスとメグ・ライアンもラブコメを象徴する組み合わせだ。
大型書店の御曹司ジョー(ハンクス)はキャスリーン(ライアン)が経営する小さな書店を潰そうとしていて、実生活では2人はビジネス上のライバルだ。その一方で、匿名のEメールのやりとりを通じて2人は恋に落ちた。
『フォー・ウェディング』
『フォー・ウェディング』より。
Rank Film Distributors
ヒュー・グラント演じるチャーリーとアンディ・マクダウェル演じるキャリーが4つの結婚式と1つの葬式を経験しながら進んでいくラブストーリー。マイク・ニューウェル監督。
『10日間で男を上手にフル方法』
『10日間で男を上手にフル方法』より。
Paramount
女性誌のライター、アンディ(ケイト・ハドソン)は10日間で恋人に振られる方法についてコラムを書こうとする。一方、広告代理店に勤めるベン(マシュー・マコノヒー)は10日間で恋人を作る賭けに勝とうとする。そんな2人がお互いを標的に定めたことで、計画は思わぬ方向へ進む。
批評家の評価は必ずしも高くないかもしれないが、ケイト・ハドソンとマシュー・マコノヒーのケミストリーが素晴らしい。
『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』
『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』より。
Gold Circle Films
ニア・ヴァルダロス演じるギリシャ系アメリカ人のトゥーラと、ジョン・コーベット演じる白人プロテスタントのイアンが出会ったことで2つの異なる世界が衝突する。2人はトゥーラの家族に受け入れてもらうための方法を探る。
『あなたが寝てる間に…』
『あなたが寝てる間に…』より。
Buena Vista Pictures
『あなたが寝てる間に…』でサンドラ・ブロックは孤独な鉄道の改札係ルーシーを演じている。憧れていた通勤客の男性が線路に突き落とされ、ルーシーは男性を助けるが、搬送先の病院で誤解が生じ、男性の家族に婚約者だと紹介されてしまう。
本当のことが言えないまま家族との距離が縮まっていく一方で、男性の弟ジャック(ビル・プルマン)と出会い、恋に落ちたことで状況は複雑に。
『あなたは私の婿になる』
『あなたは私の婿になる』より。
Touchstone Pictures/YouTube
『あなたは私の婿になる』は、いがみ合っていた2人が恋に落ちる最高のラブコメ作品の1つだ。
サンドラ・ブロック演じるマーガレットはカナダ人編集者で、労働ビザの申請が却下され、国外退去を迫られる。アシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)に自分の婚約者のふりをしてもらってアメリカにとどまろうとするが、長い間ひどい扱いを受けてきたアンドリューはマーガレットを嫌っていた。
『シーズ・オール・ザット』
『シーズ・オール・ザット』より。
Miramax
『シーズ・オール・ザット』で特に有名なのが、ヒロインのイメージチェンジの瞬間だろう。
フレディ・プリンゼ・ジュニア、レイチェル・リー・クックらが出演。
バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』を現代風にアレンジした作品でもある。
『アメリカン・ピーチパイ』
『アメリカン・ピーチパイ』より。
Paramount/YouTube Movies
シェイクスピアの『十二夜』にインスパイアされた『アメリカン・ピーチパイ』では、アマンダ・バインズ演じるヴァイオラが男子サッカーチームに入部するため、男子のふりをする。
兄のふりをして学校に通っているうちに、ヴァイオラはチームメイトのデューク(チャニング・テイタム)に恋をする。
『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』
『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』より。
Sony Pictures Releasing
『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』は素晴らしいコメディ作品だ。
13歳のジェナ(クリスタ・B・アレン)はいつか人気者になって、ファッション誌で働きたいと夢見ていた。誕生日パーティで恥をかかされた後、ジェナはある"お願い"をする。
その後、30歳のファッション誌の編集者として目覚めたジェナ(ジェニファー・ガーナー)は、子どもの心を持ったままおとなの世界で生き抜かなければならなくなる。
『プリティ・ウーマン』
『プリティ・ウーマン』より。
Buena Vista/Getty Images
『プリティ・ウーマン』では、リチャード・ギア演じる冷血な実業家エドワードが恋人に捨てられた後、ジュリア・ロバーツ演じる売春婦ヴィヴィアンと偶然出会う。エドワードはヴィヴィアンを接待に同伴することにし、ヴィヴィアンはイメージチェンジが必要になる。
『ブラウン・シュガー』
『ブラウン・シュガー』より。
Twentieth Century Fox
『ブラウン・シュガー』は幼馴染の2人 —— レコード会社オーナーのドレイ(テイ・ディグス)と音楽評論家のシドニー(サナ・レイサン) —— の恋の物語だ。
ディグスとレイサンのケミストリーが素晴らしい。