追加料金なしでも使える海外旅行・出張時にあると便利な通信サービス【2022-2023最新版】

飛行機

海外出張や旅行など、増えてきている。

撮影:小林優多郎

行動規制緩和で、海外旅行・出張などの人の行き来が活発化している。

特にこの年末年始は2021年度に比べて海外に渡航する人が増えているようだ。

とはいえ、円安や燃料費の高騰でコロナ禍前と同じ金銭感覚で旅行をすることは正直難しい。

そこで、今回は旅行時に必要不可欠な「決済」と「通信」の観点から便利かつお得なノウハウを紹介。本稿では「通信」について、筆者の体験と共に解説する。

Wi-Fiルーターより現地SIMより、ローミングがいい時代がきた

シドニー

海外渡航時、スマートフォンはもはや必需品(2019年10月撮影)。

撮影:小林優多郎

一昔前には「海外旅行でパケ死」という言葉が一部で話題になっていた。これは、海外で携帯電話を使っていて、帰国後に高額な通信/通話料を請求される……といった内容だ。

しかし、それは昔の話。「音声通話」は気をつけるべきポイントはあるが、データ通信については安心して使える時代が来ている。

国内4キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)はいずれも、海外データローミングを実行する前にSMSの通知やスマホ側での設定を必須化している。

そのため、ローミング設定を有効にしなければ基本的に現地で「知らないうちに請求額が増していく」ことはない。

一部地域を除き、海外渡航先で人気の地域のほとんどは従量課金ではなく日付や時間ごとの定額制を採用しており、よっぽど長期間でない限り青天井に通信する、といったことはない。

そんな状況下ではあるが、さらに踏み込んだ使い勝手のいい3つのキャリア・サービスが以下の通りだ。

  • NTTドコモ「ahamo(アハモ)」
  • 楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VII」
  • ソフトバンク「アメリカ放題」

追加料金不要で使える太っ腹な「ahamo」

ahamo

NTTドコモのオンライン専用プラン「ahamo」。

撮影:小林優多郎

対象地域が広く、追加料金なしで使えるという意味で最も使い勝手がいいのは、NTTドコモのオンライン専用プラン「ahamo」だ。

データ通信を、日本人の渡航先約95%をカバーしている(NTTドコモ調べ)という82の国・地域で利用できる。

筆者も11月からahamoを契約してアメリカで使ってみたが、前述のスマホ側での設定(Androidの場合はデータローミングをONにする)だけで利用開始できた。

注意点としては、使い放題というわけではなく、月間で利用できるデータ容量は国内の月間20GBと共有される点が挙げられる。

例えば、海外渡航前に15GBを日本で使っていれば、渡航先では5GBしか使えないし、海外での利用分はその残り容量から消費されていく。

ahamo アプリ

筆者の11月分のahamo利用明細。アメリカ滞在時間は5日ほどだったが、海外データ量は4.2GBほどだった。

画像:筆者によるスクリーンショット

また、月額+1980円(税込)のオプション「ahamo大盛り」で追加された+80GB分は海外データ通信の利用範囲外になる。

20GBを超えると通信速度は送受信ともに最大1Mbpsに制限される。ただし、1GBあたり550円(税込)でデータ容量を購入すると、制限は外れる。

また、ahamoの海外利用は長期渡航には向かない。

それは、ahamoでは海外でデータ通信を始めた日(日本時間)から15日経過後の0時以降に、利用容量に関わらず上下最大128kbpsに制限されるからだ。

この場合は、データ容量を購入しても制限は外れないので注意が必要だ。

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