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ジェームズ・ウェッブ望遠鏡が2022年に撮影した驚くべき画像20枚

2021年12月25日、ロケットの最終ステージから切り離され、宇宙を漂っていくジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡。これはこの望遠鏡が間近で撮影された最後の画像となった。

2021年12月25日、ロケットの最終ステージから切り離され、宇宙を漂っていくジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。これはこの望遠鏡が間近で撮影された最後の画像となった。

NASA TV


JWSTは観測初日から、深宇宙の華麗な姿を撮り続けている

カリーナ星雲の星形成領域「NGC 3324」。

カリーナ星雲の星形成領域「NGC 3324」。

NASA, ESA, CSA, STScI


JWSTは赤外線を観測することで、塵(ちり)やガスの雲の向こう側の深宇宙まで見通すことができる

「タランチュラ星雲」。2022年9月6日にNASAが公開。

「タランチュラ星雲」。2022年9月6日にNASAが公開。

NASA, ESA, CSA, STScI, Webb ERO Production Team


JWSTは、NASAのこれまでの代表的な宇宙観測機だったハッブル宇宙望遠鏡(HST)よりも、感度が100倍向上した

地球から約5億光年の距離にある「車輪銀河」。

地球から約5億光年の距離にある「車輪銀河」。

NASA, ESA, CSA, STScI and Webb ERO Production Team


そのため、JWSTはこれまでのどの望遠鏡よりも、はるかに遠く、過去にさかのぼって宇宙を見ることができる。JWSTが初めて捉えた「ディープ・フィールド(深宇宙領域)」には、かなり古い銀河が写し出されている

「ディープ・フィールド」。2022年7月11日公開。

「ディープ・フィールド」。2022年7月11日公開。

NASA, ESA, CSA, and STScI


JWSTは赤外線を集めて観測することで、宇宙の塵に遮られることなく、ビッグバンから4億年後という遠い過去まで見通すことができる

ビッグバンからわずか2億3500万年後に誕生したとされる銀河「CEERS-93316」 に彩色を施した画像。

ビッグバンからわずか2億3500万年後に誕生したとされる銀河「CEERS-93316」 に彩色を施した画像。

CEERS/UOE/SOPHIE JEWELL/CLARA POLLOCK


JWSTは「創造の柱」にも新たな光を当てた。これはガスと塵でできた巨大な雲で、そこでは常に新しい星が形成されている。JWSTの近赤外線カメラ(NIRCam)で撮影された画像には、これまで雲に遮られて観測できなかった何千もの星や生まれたばかりの赤い星が写し出されている

NIRCamで撮影された「創造の柱」。

NIRCamで撮影された「創造の柱」。

NASA, ESA, CSA, STScI; Joseph DePasquale (STScI), Anton M. Koekemoer (STScI), Alyssa Pagan (STScI).


JWSTは近赤外線カメラの他に中間赤外線装置(MIRI)も備えており、それで「創造の柱」を撮影すると、塵そのものが主役になった

MIRIで捉えた「創造の柱」。

MIRIで捉えた「創造の柱」。

NASA, ESA, CSA, STScI, Joseph DePasquale (STScI), Alyssa Pagan (STScI)


この2つの画像データを組み合わせることで、NASAはまったく新しい、非現実的な美しさの「創造の柱」の姿を描き出した

NIRCamとMIRIで捉えた画像データを合成して作成された「創造の柱」。

NIRCamとMIRIで捉えた画像データを合成して作成された「創造の柱」。

SCIENCE: NASA, ESA, CSA, STScI; IMAGE PROCESSING: Joseph DePasquale (STScI), Alyssa Pagan (STScI), Anton M. Koekemoer (STScI)


2022年7月、JWSTは地球から2000光年の距離にある塵とガスでできた巨大な雲「南のリング星雲」を捉えた

NIRcamで撮影された「南のリング星雲」。

NIRcamで撮影された「南のリング星雲」。

NASA, ESA, CSA, STScI


青く光るのは合体しつつある相互作用銀河「II ZW 96」で、その周りを極めて高い光度の赤外線を発する星形成領域が取り囲んでいる

相互作用銀河「II ZW 96」。

相互作用銀河「II ZW 96」。

ESA/Webb, NASA & CSA, L. Armus, A. Evans


JWSTは太陽系にも焦点を当てており、木星の不気味な姿を撮影して天文学者を驚かせた

NIRCamで撮影された木星。

NIRCamで撮影された木星。

NASA, ESA, Jupiter ERS Team; image processing by Judy Schmidt


木星を取り巻くかすかな環や、極で輝くオーロラも写し出されている

木星の広視野画像。

木星の広視野画像。

NASA, ESA, Jupiter ERS Team; image processing by Ricardo Hueso (UPV/EHU) and Judy Schmidt


木星のそばで輝く衛星「エウロパ」も撮影された。エウロパには厚い氷でできた地殻の奥深くに塩水の海があり、そこには地球外生命が住んでいる可能性があると考える科学者もいる

NIRCamで撮影された木星と衛星「エウロパ」(左)。

NIRCamで撮影された木星と衛星「エウロパ」(左)。

NASA, ESA, CSA, and B. Holler and J. Stansberry (STScI)


非常に珍しい海王星の環も撮影された

環までくっきりと写し出された海王星。

環までくっきりと写し出された海王星。

NASA, ESA, CSA, and STScI


海王星の環が観察されたのは、1989年にNASAの探査機ボイジャー2号が接近して以来のことであり、そのときよりもずっと鮮明な画像が得られた

1989年にボイジャー2号が撮影した海王星の環(左)と、2022年にJWSTが撮影した海王星の環(右)。

1989年にボイジャー2号が撮影した海王星の環(左)と、2022年にJWSTが撮影した海王星の環(右)。

NASA/JPL/ESA/STScI


海王星には14の衛星があることが分かっており、そのうち7つが今回の画像に写し出されている。恒星のように明るく輝いているのは、海王星最大の衛星「トリトン」だ

海王星の左上に、衛星「トリトン」が輝いている。

海王星の左上に、衛星「トリトン」が輝いている。

NASA, ESA, CSA, and STScI


土星最大の衛星「タイタン」も撮影された。太陽系内の衛星で唯一、豊富な大気を持つ天体であり、その密度は地球の大気の4倍にもなる

2022年11月4日と6日に撮影されたタイタン。雲の動きが変化していることが分かる。

2022年11月4日と6日に撮影されたタイタン。雲の動きが変化していることが分かる。

NASA, ESA, CSA, Webb Titan GTO Team/Alyssa Pagan (STScI)


NASAは地球を小惑星の衝突から守ることを目指した「二重小惑星進路変更実験(DART:ダート)」を初めて実施し、小惑星「ディディモス」と二重小惑星系を構成する「ディモルフォス」に、探査機を衝突させることに成功した。JWSTはその様子も捉えていた

「二重小惑星進路変更実験」が行われた約4時間後に、NIRCamで撮影された衛星「ディモルフォス」。

「二重小惑星進路変更実験」が行われた約4時間後に、NIRCamで撮影された「ディモルフォス」。

NASA, ESA, CSA, Cristina Thomas (Northern Arizona University), Ian Wong (NASA-GSFC) IMAGE PROCESSING: Joseph DePasquale (STScI)


JWSTは、科学運用が始まってわずか5カ月あまりで、宇宙の美しい姿をいくつも撮影してきた

地球から約2億7000万光年の距離にある相互作用銀河「IC 1623」。

地球から約2億7000万光年の距離にある相互作用銀河「IC 1623」。

ESA/Webb, NASA & CSA, L. Armus & A. Evans; Acknowledgement: R. Colombari


だがこれは、NASAの最も優れた望遠鏡にとって、まだほんの始まりにすぎないと科学者たちは強調している

「ステファンの五つ子銀河」。

「ステファンの五つ子銀河」。

NASA, ESA, CSA, STScI

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