無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


「面接で給与の話をすると採用されにくい」は正しかった…最新の調査で

面接

自分を雇いたいと思わせることさえできれば、チャンスはある 。

Pekic/Getty Images

  • ある調査研究によると、採用責任者たちは面接で給料について質問する人を雇わない傾向にあるという。
  • 給料について質問すると仕事そのものよりも報酬を重視する人だと思わせてしまうのだという。
  • 求職者の心得は辛抱すること。自分を雇いたいと思わせることさえできれば、チャンスはある。

仕事の面接で、貪欲、自分勝手、または怠慢という印象を与えたい人などいない。 だが採用責任者たちは、応募者のこうした面を、給料や手当について質問するかどうかで見抜いていると、ある研究結果は示唆している。

そこには、求職者の矛盾がある。生活のために稼ぐ必要がある、そして仕事以外の生活も大切にしたい。だが雇ってくれるかもしれない会社に対し、それをはっきりと伝えるのは、やってはいけないことなのだ。

「面接官は良く思わないだろう」とサウスカロライナ大学(University of South Carolina)ダーラ・ムーア・スクール・オブ・ビジネス(Darla Moore School of Business)の教授、アンソニー・ナイバーグ(Anthony Nyberg)はInsiderに語った。

「仕事そのものよりも報酬を気にしている人だと思わせてしまう」

求職者の心得として重要なのは、辛抱と自制だ。自分を雇いたいと思わせることさえできれば、チャンスはあると考えよう。

ナイバーグはこれを、恋愛に例えている。

「子どもは何人欲しいかという話をする前に、相手が本当に自分を好きになるのを待つべきだ」

採用担当者が求めるのは「本質的にやる気のある」人材

メリーランド大学(University of Maryland)のレリー・デルフラー・ロジン(Rellie Derfler-Rozin)とシンガポール・マネージメント大学(Singapore Management University)のマルコ・ピテサ(Marko Pitesa)による研究で明らかになったのは、採用担当者は面接で給料について質問する人を雇わない傾向にあるということだ。また、仕事に関する質問をする応募者を、対価や福利についても質問をする応募者よりも高く評価することも分かった。

アンソニー・ナイバーグ

サウスカロライナ大学ダーラ・ムーア・スクール・オブ・ビジネスの教授、アンソニー・ナイバーグ。

Academy of Management

研究者らはこれを「モチベーションの純度バイアス」であるとしている。つまり、採用責任者は本質的に仕事そのものに対してやる気のある人だけを雇いたいということだ。もちろん、この考えは浅はかだ。仕事以外の報酬、例えば給料や柔軟性、休日などの福利について、気にならない労働者などほとんどいないからだ。

ナイバーグによると、休暇制度について質問する人は特に低く評価されるという。「まるで『働きたくない』と言いながら面接会場に入っているようなものだ」と。

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み