提供:OPT
くびれを強調するようなウエストを絞ったウィメンズデザインは苦手。
かといって、メンズデザインは肩幅が広かったり、腰回りがきつかったりとサイズが合わない……。
ジェンダーレスがトレンドになりつつあるとはいえ、フォーマルな場で着ることが多いスーツには、まだまだ「男性・女性」という二元論が強く、選択肢が少ないように思える。
自分の身体に合うスーツを
OPT「セットアップスーツ」税込3万9600円。サイズ:1 or 2。左:カーキ、右:ブラック
提供:OPT
さまざまなジェンダーアイデンティティや身体的特徴をもつ人のためのライフスタイルブランド「OPT(オプト)」が作ったセットアップスーツは、まさに選択肢を広げる商品だ。
ジャケットは、くびれが強調されないシルエットになっている。それでいて、一般的なメンズスーツよりも狭めにつくられた肩幅によって、丸い肩にもストンと馴染むデザインだ。
パンツは腰回りや太もも周りの太さに左右されず、足首に向かってシルエットが細くなるように縫い目が調整されているという。
ストレッチが効いた軽い生地は、動きやすくストレスフリーな着心地に仕上がっている。
心にもフィットするデザイン性
提供:OPT
OPTを運営する「Rebolt」は、元サッカー選手である内山穂南さんと、現役サッカー選手の下山田志帆さんが共同代表を務める。
OPTは、これまでも吸収型ボクサーパンツやインナーが透けないTシャツなど、機能面における苦痛や、心理的な違和感と向き合い続けてきた。
メンズデザインのものを選ぶと身体に合わないけれど、レースやピンクなどウィメンズデザインのものは好みじゃない、心に合わないという悩みは、アスリートのみならず感じているものだろう。
当事者の視点から「普通はこうあるべき」をなくすアクションを生み出し続けているのだ。
女子プロサッカーチームにも提供
OPTのセットアップスーツは、女子プロサッカーチーム「大宮アルディージャVENTUS」に提供され、試合入り前などピッチ外のユニフォームとして着用されているという。
悪しきステレオタイプを壊してくれそうなOPTのプロダクトから、今後も目を離せない。