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今年こそ上手くやる! 「家計予算」の立て方、簡単5ステップ

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家計をうまく管理するための最初のステップは、お金の流れに目を向けることだ。

Rawpixel.com/Shutterstock

  • 予算を立てることは、支出の管理、借金の返済、経済的目標の達成に役立つ。
  • 予算の立て方はいくつかあり、それぞれに利点と欠点がある。
  • 自分の予算を常に把握し、調整し、定期的に支出の習慣を分析することが極めて重要だ。

予算とは、簡単に言えば、稼いだお金をどう使うかについての計画だ。住居、生活用品、水道光熱費、毎月の借金返済といった必要な出費にきちんと資金を充てながら、他の経済的目標に向けて努力するためのものである。

要するに、予算計画があれば給料を最大限うまくやりくりできるのだ。計画がないと、次の給料日が来る前にお金が底をついてしまうかもしれない。

予算の立て方

月々の支払いをきちんとこなし、借金を返し、将来のために貯蓄をしたいのなら、予算を立てることが極めて重要だ。その方法はいくつかある。

「予算を立てることは、ものすごく複雑で時間がかかる作業ではない」と、ミント(Mint)に所属する公認ファイナンシャルプランナーのブリタニー・カストロ氏は言う。「自分の資産を管理するための第一歩だ。自分のお金が毎月どこに流れているのかを知るということだから」

それでは、予算を立てる手順を以下に紹介しよう。

1. 収入を確認する

予算を立てるためにはまず、自分の月々の収入を把握する必要がある。もっと具体的に言えば、税引き後の手取りの額だ。もし税引き後の収入がすぐにわからなければ、たいていは給与明細や銀行の預金残高証明書で確認できる。

収入がわかったら、毎月の支出も計算する必要がある。家賃や住宅ローンの支払い、水道光熱費、生活用品の購入費、保険料、ガス代などだ。クレジットカードや車のローンなどの借金がある場合はその返済も含まれる。そして、収入と支出の額を比較しよう。

「予想される支出が収入より大きければ、何らかの追加収入を得るか、買い物を控えるか、借金をするか、あるいはこれら3つを組み合わせる必要がある」と、公認ファイナンシャルカウンセラーで、マネー・フィット(Money Fit)の教育担当マネージャーを務めるトッド・クリステンセン氏は言う。

一方、収入が支出を上回っていれば、貯金などの目標のために回せる余剰資金があるということだ。

クイックアドバイス:家計を共にしている配偶者やパートナーがいる場合、相手の月々の収入と支出も知っておく必要がある。予算を立てる際には2人で協力し、きちんと情報を共有してお互いが納得できるようにしよう。

2. 予算の組み方を決める

次のステップは、実際に予算を立てることだ。毎月の収入をどのように使い、最終的にどのような形で経済的目標を達成するのかを定める、具体的な計画である。

予算を立てる方法は複数あり、それぞれに利点と欠点がある。それら方法のうちいくつかを以下に紹介しよう。

50:30:20ルール

クリステンセン氏によると、この方法はここ20年で人気を高めている。「収入の50%を住居費、交通費、携帯電話代、水道光熱費などの生活費に充て、30%を外食、娯楽、旅行などの楽しみに使い、20%を貯蓄と投資に回すというものだ」

この方法の利点は、シンプルで取り入れやすいことと、一つひとつの購入や出費を考えなくていいことだ。一方で欠点は、個人の細かい状況を考慮するものではないので、すべてのシナリオでうまくいくとは限らないということだ(例えば住居費のかかる地域に住んでいる場合、生活費を収入の50%に収めることは不可能かもしれない)。

ゼロバランス予算

従来型の予算計画とも言えるゼロバランス予算においては、収入から支出を差し引いた額がゼロになるようにする。つまり、まずは必要な出費に、残りを欲しいものや目標のために、という形で毎月の収入をすべて使うのだ。この方法では、例えば月末に300ドルの使い残しがあれば、貯金やローンの繰り上げ返済など何らかの用途に必ず回す。

ゼロバランス予算の利点は、1ドル単位で計算するため収入を最大限に活用できる点である。しかし主な欠点は、時間がかかることだ。すべての支出と収入を1ドル単位で把握するのは大変だ。また、収入の額が予測できない場合にも使いにくい(各支出にいくらを割り当てられるかわからないからだ)。

貯蓄優先型予算

この方法は、まず経済的な目標を起点に考えてそこから引き算するというものだ。例えば、毎月500ドルを住宅ローンの支払いに、500ドルを貯金に回したいとする。その場合、まずは毎月の手取り収入から1000ドルを差し引き(例えば4000ドル-1000ドル)、残った数字(3000ドル)を月々の支払いやその他の支出に充てる。

この戦略の大きな利点は、自分の目標を優先して支出には柔軟性を持たせられることだ。しかし、支出に使える金額をあまりにも少なくするとストレスになりかねない。

袋分け予算

袋分け予算は、有名ファイナンシャルアドバイザーのデイヴ・ラムジー氏が考案した予算管理術だ。住居費、水道光熱費、食費、娯楽費など、支出の種類ごとに封筒を用意してそれぞれに充てる分の現金をそこに入れ、その月に支出が発生したときにその種類に応じた封筒から現金を引き出すというものである。

途中でお金が尽きてしまった封筒があれば、それは使いすぎか、そのカテゴリーに予算をもっと割り当てる必要があるということだ。お金がたくさん余った封筒があれば、翌月の予算を立てる際にその資金を別のカテゴリーに回すことができる。

この方法の利点は、お金を目で見て手で触れるので、予算の状態とその改善策を理解しやすいことだ。MyBankTracker.comのリサーチ担当主任であるサイモン・ジェン氏が言うように、「実際にその目で見ると、お金が手元を離れる痛みを実感しやすいもの」だ。しかし残念ながら、この方法も時間がかかり、さらに現代のデジタル経済においてはどこでも現金が使えるというわけではない。

クイックアドバイス:現金を使うのが好きでなければ、現物のお金や封筒を使わなくともこの方法を実践することはできる。この予算管理術を取り入れた携帯用アプリがいくつかあるので、それを使えばデータで記録を扱える。

3. 支出を減らす

予算計画を立てる一方で、支出をきちんと分析することも大切だ。それは必要な支出なのか、必要ならばもっと減らしたり払いやすくしたりする方法はないのかと自問してみよう。その結果、価格交渉、サービス提供業者の変更、あるいはクーポンや特別な割引を探す必要が出てくるかもしれない。

支出を減らす他の方法について、以下に紹介する。

  • 摩擦を増やす:摩擦とは、お金を使うことなどを少しだけ難しくするものである。例えば、よく利用するサイトからクレジットカード情報を削除して毎回手動で入力せざるをえなくすれば、そこでの支払いに摩擦が生じる。実店舗でもオンラインでも、簡単にお金を使えなくするように摩擦を設けるのは優れた方法だ。
  • 購入前に一呼吸置く:ものを買うときには48時間待ってから決断することをルールにしよう。欲しいものがあってもその日には買わず、2日経ってもまだ買うべきだと思ったら購入しよう。これなら不要な衝動買いを防ぐことができる。
  • 月額制サブスクリプションの登録状況をチェックする:最近はサブスク型のサービスがとても多いので、自分がそれらにいくら使っているのかわからなくなりがちだ。登録しているサービスについてじっくり考え、あまり使っていないものは退会を検討しよう。ストリーミングサービス、アプリ、商品の定期便、アマゾンの定期おトク便にも目を向けよう。
  • ローンを借り換えて金利の支払いを減らす:ローンを組んでいると、積み上がる利子の多さに驚くことだろう。住宅ローン、学資ローン、自動車ローンの借り換えをすれば、金利や月々の支払い、あるいはその両方が減り、自由になるお金が増えるので他のもっと重要な出費に回せる。この方法を検討する場合は、必ず複数の金融機関を比較しよう。
  • 食事の計画を立てる:あらかじめ食事内容のプランを立てておくと、スーパーで計画的に買い物ができ、家計が切羽詰まっているときに外食をせずに済む。曜日ごとに朝食、昼食、夕食、おやつの計画を立てるとよいだろう。

何かを少しでも節約すれば使えるお金が増え、借金返済や経済的目標の達成につながり、あるいはお金絡みのストレスを減らせるはずだ。

4. 貯蓄と投資を自動化する

どの予算管理術を選ぶにしても、貯蓄を計画の一部に組み込むことが重要である。一般的には、収入の一部が貯蓄用口座に自動的に入金されるようにすれば少ない手間で目標に向けて前進し続けられるのでベストだ。貯蓄行動を最大限活かすためには、高い利率でお金が貯まる高利回りの預金口座を検討するのもよいだろう。

貯蓄を自動化した上で、まだ収入の残り分があれば投資に回すことも考えられる。投資に興味があるなら、いきなり手をつける前に公認ファイナンシャルプランナーに相談することも検討しよう。あなたの目標にとって最適な投資先を選ぶ手助けをしてくれるはずだ。

5. 現状を常に確認する

予算管理とは常に進化するものだ。特に最初のうちは、進捗を把握し続け、頻繁に計画を見直す必要がある。支出の習慣も調整していく必要があるだろう。

「重要なのは、自分の支出傾向を把握し、それが支出の優先順位に沿ったものであるようにすることだ」とクリステンセン氏は言う。「もしあなたが週に50ドルをソフトドリンクの購入に使っていて、しかしそれよりも新しいゲーム機の購入を優先したいのなら、ソフトドリンクの購入行動を変えるべきときだろう」

手作業で予算を管理することももちろん可能だが、クリステンセン氏は銀行口座に紐付けられる予算管理アプリを使って効率化することを勧める。また、Excelで支出管理用のワークシートを作成し、何かを購入するたびにレシートをもらって毎週または毎月の終わりに支出額を合計するのもいいだろう。

収入が少ない場合の予算の立て方

経済的に苦しんでいるときこそ、予算計画を立てることが重要だ。ミッション・レーン(Mission Lane)社の資産成長・貸付担当主任であるリサ・フィッシャー氏が説明するように、「支出に気をつけることはすべての消費者にとって大切だが、給料ギリギリの暮らしをしている人には特に重要だ」。

予算を立てれば、支出習慣を把握して月々の支払いやその他の支出を滞りなく行えるだけでなく、貯蓄を優先することで将来的な家計状況を向上させられる。

予算の管理に加え、家賃や住宅ローンの支払い支援、食料配給、医療費負担軽減制度などに申し込んで支出を減らすという選択肢もある。資産管理、負債、信用に関するカウンセリングを受けることも役立つかもしれない。

まとめ

収入を最大限に活用しながら長い目で見た経済的目標を達成したいなら、予算を立てることはとても重要だ。カストロ氏が説明するように、「長期的な家計安定のために備え、クレジットカードの借金を重ねるなどの問題を避け、時間をかけて資産を築くためには、しっかりとした予算管理計画が必要」なのだ。

予算の立て方はたくさんあり、いくつか試してからようやく自分に合った方法が見つかるかもしれない。また、ファイナンシャルアドバイザーに相談して自分の家計に最適な予算管理法を一緒に選ぶのもよいだろう。

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