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画像生成AIとチャットAIが「カンブリア爆発」する時代の新ルール【徹底討論:尾原和啓×清水亮】

混迷を続ける世界経済。

Meta、アマゾンをはじめとする巨大テック企業の大量解雇が大きな注目を集める中で、今、テクノロジー業界で「大きな成果が出始めた」として注目されるのが人工知能(AI)の「生成系AI」分野です。

IT批評家の尾原和啓さんは生成系AIの時代に起こるビジネスの変化について、「生成系AIによって、よりビジネスはエンジニアリングよりブリコラージュ※になる」と言います。

※ブリコラージュ:日曜大工、素人仕事。ここではそうした仕事のつぎはぎの意味

テックトレンドの最前線を俯瞰している尾原さん、そしてAI研究者でプログラマーの清水亮さんとの対話から、「生成系AI時代の2023年以降、ビジネス現場で起こること」を深掘りします。

大流行「ChatGPT」をめぐる2022年の誤解

ChatGPTの公式ページ

ChatGPTの公式ページ。

Business Insider Japan

尾原:生成系AIって、「僕たちが描いてほしい絵」を文字で書くと、望んだ絵を描いてくれますよね。

最近は「ChatGPT」みたいな形で、対話形式に質問を振ると、それに近しい答えが返ってくる時代になった。

ただ、周囲の反響を見ていると、大きな誤解もあると思っていて。

結構な人が「自分の欲しい答えが即、手に入る社会」みたいな誤解をしてる気がします。まだそんなところまで技術は進んでいない。

「生成系AI」っていうのは、確かに今世の中にないものを作ってくれるっていうことに関しては、合ってます。なんですけど、正解を返してくれるわけでは、まだないんですよね。

まずここに1個目の誤解があって。

—— ChatGPTの何がすごいのか?については12月に掲載した記事でも掘り下げました。

尾原:正解を必ずしも返してくれない中で、ビジネスや「広義のモノ作り」の何が変わるかっていうと、「AIが圧倒的な高速回転の、アイデアの壁打ち相手になる」っていうのが一つ。

あと壁打ち相手としてリバウンドしてくれるものが、一人の意識ではなくなった。いろんなところから集まった知恵によって反射が返ってくるんですね。

そうすると、ビジネスの作り方が全く変わるんです。

僕が書いた「エンジニアリングからブリコラージュになる」という話に戻ると、

エンジニアリングっていうのは、解決すべき問題を設定した時に、ある一定の成功確率の中で、実現的に再現性が取れる問題解決を作れればいい —— っていうモノづくりのメソッドです。

IT批評家の尾原和啓さん。

IT批評家の尾原和啓さん。

Business Insider Japan

—— それで言うとブリコラージュはどんな?

尾原:それに対して、ブリコラージュは、「今あるものをパッチワークで繋げていくと、気づいたら全体像として全く違うものができていた」っていうモノの作り方です。

(生成系AIを相棒として使う時代には)AIっていうスーパー高速な、しかも世の中をどんどん学習しながら賢くなっていく壁打ち相手と、試行を高速にまわしながらツギハギでモノを作っていくと、今までになかったとんでもないものができるようになる —— っていう風な考え方で、捉え直した方がいいんじゃないかと。

—— 従来のモノ作りやサービス作りとは、まったく違うものになる、と。

尾原:そういう意味あいで「ビジネスは、エンジニアリングからプリコラージュになる」っていう言い方をしてるんですよね。

—— 清水さんは、この「ブリコラージュ」という話はどう感じます?

清水:尾原さんがおっしゃっている「ブリコラージュになる」っていうのは、僕はむしろ「DJになる」だと思ってるんですよ。

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