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昔ながらのたわしは丈夫で長持ちなのが良いところだ。
ただ、濃い茶色とレトロなデザインが現代のキッチンにはマッチしにくいという難点がある。
加えて、コシが強すぎて鍋などのコーティングが取れてしまうといった懸念も……。
キッチンで「浮かない」色合い
亀の子束子西尾商店「白いたわし サイザル麻(小)」税込847円
撮影:加藤肇
こういった悩みを解決してくれそうなのが、素材にサイザル麻を使用した「白いたわし」だ。
色はオフホワイトで、ベーグルのようなフォルムが可愛らしい。
現代のキッチンにすんなりと溶け込むデザインでありつつ、天然素材ならではのぬくもりも感じられる。
油汚れがスッキリ落ちる
撮影:加藤肇
使ってみると、油まみれのフライパンを洗うのに最も適していると感じた。
サイザル麻には、素材そのものに油分や汚れをはじく性質があり、洗剤を少量つけて軽くこするだけでもスッキリと洗い上がる。
昔ながらのパーム素材よりも柔らかく、コーティング加工を傷つけてしまうこともなさそうだ。
もちろん、陶器の皿や木製の椀などもキレイに洗える。
併用がおすすめ
撮影:加藤肇
ただ、若干の扱いにくさもある。
私が購入した白いたわし(小)のサイズは直径80ミリ×厚み32ミリで、スポンジのように押しつぶすことはできないため、小さめのグラスの底などは洗えない。
また、サイザル麻は野菜の泥を落とすには繊維が柔らかすぎて、パーム素材のたわしと比較すると効率が悪く感じた。白いたわしにはパーム素材のものもあるので、泥を落とすならそちらの方が向いていそうだ。
スポンジやパーム素材のたわしを代替するのではなく、併用するものと考えるのが良いだろう。
天然素材だから自然に還る
撮影:加藤肇
あまり知られてはいないが、多くのキッチンスポンジは使い続けるうちにすり減って、その破片がマイクロプラスチックになってしまう。
これが排水に紛れると、下水処理場をすり抜け、やがて川や海に流れ込んで海洋汚染につながる。
自然に還る天然素材のサイザル麻を使用した白いたわしであれば、そういった問題はない。ただ、先に述べたコップの底の洗いづらさもあるので、できる限りこちらをメインで使うようにしたいと思う。
また、少量の洗剤でもよく泡立ってキレイに洗えることで、節約にもつながる。
毎日使うものは、これからも環境への配慮を念頭に置いてセレクトしていきたいと思う。
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