2022年11月12日、フロリダ州ケープカナベラルで、テレビ放送衛星を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げが行われた。
Michael Weekes Jr./Reuters
- 複数のニュースアカウントが、スペースXのロケット打ち上げのビデオを投稿した後、ツイッターから締め出された。
- ツイッターは少なくとも1本の動画について、「明示的な同意を得ていない誰かの個人的なメディア」というフラグを立てた。
- イーロン・マスクは、同社の画像認識には「もう少し手を加える必要がある」と述べ、ホットドッグの写真を共有した。
ツイッター(Twitter)の画像認識は、スペースX(SpaceX)のロケット打ち上げのビデオをリベンジポルノと誤認識し、それを報道したニュースアカウントを凍結した。同社のイーロン・マスク(Elon Musk)CEOはそれに応えてホットドッグの写真を共有した。
マスクが創業したロケット会社のスペースXは、2023年1月3日に114個の小型衛星を軌道に打ち上げた。 いつものように、いくつかのニュースサイトとYouTubeチャンネルが、打ち上げ1時間前の準備の様子から、ファルコン9ロケットブースターの着陸、衛星の軌道への展開まで、打ち上げの一部始終を熱心に報じた。
これらのニュースサイトの1つ、Spaceflight Nowはロケットブースター着陸のビデオを投稿した後、ツイッターアカウントが突然ロックされた。
Insiderが確認したスクリーンショットによると、ツイッターはこのツイートを 「誰かが私的に制作・配布した個人的なメディアを、明示的な同意なしに投稿または共有することを禁止する当社の規則に違反している」 だと判断していた。
問題のツイートが公開されたちょうど24時間後にアカウントのロックが解除されたと、同サイトの編集者、スティーブン・クラーク(Stephen Clark)はInsiderに話している。
ツイッターとスペースXは、Insiderのコメント要請に応じていない。
しかしマスクは、ウェブサイト「NASASpaceflight」でロケット打ち上げのライブストリームを運営しているマイケル・ベイラー(Michael Baylor)の同僚に反応した。 ロケットの画像を共有した後、ベイラーのアカウントもロックされたと、このウェブサイトの編集長、クリス・バーギン(Chris Bergin)はツイートした。
マスクは、「我々の画像認識にはもう少し手を加える必要があるようだ!」と返信した。そのツイートには「ホットドッグではない」というラベルが付いたホットドッグの箱に入った靴と、「ホットドッグ!」というラベルが付いたホットドッグの画像が添付されていた。
マスクが2022年10月にツイッターの所有者になって以来、同社はルール変更やレイオフで揺れている。12月、ツイッターは突然、マスクと彼の会社買収を取材していた複数の著名なジャーナリストのアカウントを停止した。
テキサス州ボカチカにあるスペースXの敷地の前に立つイーロン・マスク。
Robert Daemmrich Photography Inc./Getty Images
マスクは、彼のプライベートジェットの位置情報に関連するリンクを共有することで、彼のいる場所を 「リアルタイムで」 「公開した」 ためだと説明した。翌日には、アカウントを復活させるべきかどうかの投票をツイッターで呼びかけ、その結果に従ってアカウントを復活させることを発表した。