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投機の対象からインフラへ…仮想通貨が復活する3つの理由

2022年2月18日、コロラド州デンバーで開催された「ETHDenver」で講演するイーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン。

2022年2月18日、コロラド州デンバーで開催された「ETHDenver」で講演するイーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン。

Michael Ciaglo/Getty

  • 2022年はFTXの破綻などもあって仮想通貨の評判はがた落ちになってしまった。
  • バーンスタインのアナリストは、なぜ今も仮想通貨に対して楽観視できるのかについて説明した。
  • 仮想通貨は通貨以上のものであり、その未来には多くの希望があると彼らは述べている。

2022年は仮想通貨(暗号資産)にとって最高の年とは言えなかった。経済の他の分野は下降線をたどったが、仮想通貨は急激に落下していった。

グーグルファイナンス(Google Finance)によると、最大の保有量を誇り、最も有名な仮想通貨であるビットコインの平均価格は64%下落した。そして仮想通貨取引所大手のFTXは、2022年を通して全米で大々的に広告を打っていたにもかかわらず破綻した。ウォール街の銀行は、これまで仮想通貨企業と提携して顧客へアクセスを提供しようとしていたが、今ではこの業界に対して懐疑的になっている。FTXの共同設立者であるサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)は、すっかり落ちぶれてしまったが、アメリカ政府の告発に対して無罪を主張していることから、当分は世間の注目を浴び続けるだろう。

このように、仮想通貨にとっては2023年も悲観的にならざるを得ない理由がそろっている。しかし、バーンスタイン(Bernstein)のアナリスト、ゴータム・チュガーニ(Gautam Chhugani)とマナス・アガワル(Manas Agarwal)は、仮想通貨の信奉者が信念を貫くことができるいくつかの理由を提示している。

彼らは2023年1月3日に公開したノートに、2022年が壊滅的な状況であったにもかかわらず、基本的な仮想通貨のエコシステムはまだ可能性を秘めていると記している。まず分散型であるため、FTXのような大失敗の後でも立ち直ることができる。また、イーサリアムという強力な基盤があり、今後避けられない規制から恩恵を受ける可能性も高いという。彼らによると、仮想通貨には「生存本能」があるのだ。

暗号資産は変化し続ける

2022年が最初の「クリプト(暗号資産)の冬」というわけではない。2014年、ビットコインは価格が大幅に下落して年間リターンが58%減少し、2017年まで低迷が続いたが、回復した。そして2018年に再び急落したが、やはり回復している。

もう1つの代表的な仮想通貨であるイーサリアムも、2018年から2020年にかけて急落の後に急騰するというビットコインとほぼ同じパターンをたどった。

ロス・ガーバー(Ross Gerber)は2021年のヤフー・ファイナンス・ライブに出演した際、次のように述べた。

「ビットコインやイーサリアムはゴキブリのようなものだ。死ぬことはないだろう」

仮想通貨がゴキブリに例えられる理由の1つは、ほとんどが非中央集権的なシステムだということにある。チュガーニとアガワルは、FTX破綻の影響は大きく広がっているわけではないと指摘する。

「FTXの破綻は、この分野の評判という側面から言うと最悪の出来事であり、FTXに投資していた機関投資家の信頼を損なった」と彼らは言う。

「しかし、FTXは世界の取引量の10%で、主にブローカー、取引会社、大規模トレーダーなどのホールセール参加者によって使用されていた」

仮想通貨の多くは分散化されたままだ。例えば、分散型金融(DeFi)では同じようにコンピュータの分散型ネットワークを使って金融サービスを提供している。

チュガーニとアガワルによると、FTXの破綻によってDeFiの普及が加速しているという。そのためDeFiを通した仮想通貨の投資が盛んに行われているようだ。

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