自動運転ベビーカー「エラAI」にはロッキング機能がついている。
Courtesy of Glüxkind.
- カナダのスタートアップ、グリュクスキンドは、自動運転ベビーカー「エラAI」を3300ドルで予約販売している。
- AIを搭載したこのベビーカーには、モーター、ブレーキアシストの他、自動的に揺れる機能などがある。
- 「エラAI」は2023年の「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で展示され、4月に発売される予定だ。
この最新のベビーカーは、もう勝手にどこかに転がっていくということはない。一見、どこの親も求めていなかったような機能だが、もはや手放せなくなるかもしれない。
カナダのスタートアップ、グリュクスキンド(Glüxkind)が開発した「エラAI(Ella AI)」には、親がうっかりハンドルから手を離したりした場合に備えて、上り坂を登るためのデュアルモーターシステムと下り坂を安全に下りるための自動ブレーキアシスト機能が搭載されている。Auto Evolutionによると、この技術は電動自転車のペダルアシストに似ているという。
AIを搭載したこのベビーカーは「もう一つの目と手」として機能するように「安全バブル」システムを備えている。これはセンサーによって周囲360度を監視し、車や自転車といった障害物となりうるものを検知すると警告を発するというシステムだ。
また、赤ちゃんが歩きたいときや抱っこされたいときには、ベビーカーを自動運転させる「ハンズフリーストローリング」モードに切り替えることもできる。赤ちゃんがベビーカーに乗っているときには、このモードは使えない。
さらに「ロックマイベイビー」モードにすると、ベビーカーを動かしていないときに自動的に揺れ、赤ちゃんを心地よくさせる。また、赤ちゃんの寝つきを良くするホワイトノイズ機能も搭載している。
グリュクスキンドという社名は、ドイツ語で「幸運な子供」を意味する「Glüxkind」から着想を得たという。2020年にアン・ハンガー(Anne Hunger)とケビン・フアン(Kevin Huang)が設立し、自身も新米の親となったことが、ベビーカーを開発するきっかけになったとプレスリリースで述べている。
同社はラスベガスで開催された2023年の「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」にスマートベビーカーを出展し、「CES Innovation Awards Honoree」に選出された。
価格は3300ドル(約44万円)で、現在200ドル(約2万7000円)の予約金を支払うことで予約できる。納品は4月に開始する予定だ。
「エラAI」が動く様子はこちらから: