ロシアの最新鋭戦闘機、Su-57。
REUTERS/Maxim Shemetov
- ロシアが最新鋭戦闘機をウクライナに対して使用していると、イギリスの情報機関が発表した。
- ただし、ロシア領内からウクライナに向けてミサイルを発射しているという。
- 撃墜された場合の 「風評被害」 を懸念して、ロシアがウクライナ領内での攻撃を控えているという。
イギリス国防省は2023年1月9日、ロシアは撃墜されることを恐れてウクライナ上空での最新鋭戦闘機の使用を控えていると述べた。
最新の情報で、同省はロシアが「ほぼ確実に」最新鋭戦闘機のSu-57を使用しており、同機は少なくとも2022年6月以降、ウクライナに対する任務を遂行していると述べた。
「これらの任務は、ロシア領上空を飛行し、長距離の空対地または空対空ミサイルをウクライナに発射することに限定されている可能性が高い」としている。
また、ロシアが最新のジェット戦闘機を自国内に留めているのは、「ウクライナ上空での機体の損失から生じる評判へのダメージ、輸出見通しの減少、機密技術の侵害を回避するため」だと述べている。
双発単座のこの航空機は、ロシアで最も先進的な第5世代の超音速戦闘機だ。
航空機が第5世代と見なされるためには、アフターバーナーなしで超音速で飛行する能力など、特定の技術的特性を備えている必要がある。
イギリス国防省は、12月25日に撮影された衛星画像を引用し、5機のジェット機がロシア南部のアフトゥビンスクにある空軍基地に収容されていることを示した。
ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は8月、ウクライナ侵攻開始以来、この機体はすでに戦闘で「見事なまでに」使用されていると述べたが、当時はそのような証拠はほとんどなかった。
ロシアの慎重な戦術は、重大な損失の危険性を考慮して、ウクライナとの戦争に空軍を使用するリスクをできるだけ回避する方針を継続していることを示している。
ウクライナ軍参謀本部は1月9日、ロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始して以来、280機以上の航空機を失ったと述べている。