ガソリン車ではなく、電気自動車を購入すべき理由は多い。
Tim Levin/Insider
- 私はこれまでテスラ、アウディ、ポルシェ、ヒョンデ、キア、フォルクスワーゲン、リビアンなどの電気自動車に数多く試乗してきた。
- 電気自動車は環境に優しいこと以外にも、ガソリン車に勝る、より多くの利点がある。
- 電気自動車は、速く、楽しく、広々としていて最先端の機能にあふれている。
10台以上の新しい電気自動車(EV)を運転してきた結果、私は将来、EVを買うことになるだろうと確信している。
確かに、現在、EVを購入して所有するのには現実的な課題がある。新車で購入すると電気自動車はかなり高額で、中古で探すのも大変だ。充電インフラが未熟なため、長時間のドライブでは苦労をするだろう。
しかし、電気自動車の多くの利点は無視できないものになっている。
速く、楽しく、静かだ
2022年式キア(Kia)「EV6 GT-Line」
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低価格のシボレー(Chevrolet)からスポーティなアウディ(Audi)に至るまで、ほぼすべての電気自動車は、同クラスのガソリン車と比較するとステップアップしている。これらの車は瞬時に、しかも軽快な加速を実現しているので、高速道路の合流などでも威力を発揮する。また、実用面のメリット以外でも、一瞬で前に飛び出せるのは単純に楽しいものだ。
また、EVはエンジン音や振動を感じないため、走行中は非常に静かでスムーズだ。特にメルセデス・ベンツEQS(Mercedes-Benz EQS)のようなハイエンドモデルでは、穏やかな体験ができる。
楽しい機能が満載
テスラ モデルY(Model Y)。
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EVは、最新の自動車技術や、これまで必要だと思わなかったような斬新な機能を見つけることができる。
例えば、テスラ(Tesla)には一時的に車内に残すペットのために車内の温度を維持する「ドッグモード」や、車の近くで怪しい動きがあればそれを記録する「セントリーモード」が搭載されている。シボレーは「ボルトEUV(Bolt EUV)」に、高速道路向けの優れたハンズフリー走行システムのスーパークルーズ(Super Cruise)を提供している。またメルセデス(Mercedes)の「EQS」には、オプションで56インチのスクリーンを搭載でき、テクノロジー・ラバーにはたまらないだろう。
2022年式キア「EV6」。
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キア(Kia)の「EV6」は数個のコンセントを備え、フォード(Ford)のF-150ライトニング(F-150 Lightning)は数日分の電力を提供することが可能だ。
クールな収納と広々としたインテリアがある
リビアン「R1T」。
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電気自動車にはエンジンやトランスミッションなどの大きな部品がないため、自動車メーカーは人や物を乗せる室内空間を自由に広げることができる。
例えば、ヒョンデ(Hyundai)のSUV「Ioniq 5」は、車輪を両端に大きく張り出し、乗る人の快適性を高めている。多くの電気自動車がそうであるように「Ioniq 5」も 運転席と助手席の間に出っ張りがないフルフラット・フロアになっており、足元のスペースが広い。またセンターコンソールは前後にスライドでき、必要に応じてスペースを広げられる。
2022年式ヒョンデ「Ioniq 5 Limited AWD」。
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ピックアップトラックのリビアン(Rivian)「R1T」には、後部座席の後ろに横長の収納スペース、ギアトンネルがあるのが大きな特徴だ。ギアトンネルは車の左右どちらからでも荷物の出し入れができる。F-150ライトニングをはじめとする電気自動車は、巨大なフロントトランクを備えている。テスラのモデルYはフロントトランクと、後部の床下には驚くほど広い収納スペースがある。
2022年式フォード「F-150ライトニング」のフロントトランク。
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充電はガソリンを入れるより便利な場合も
一度充電のコツをつかめば、実際にはガソリンを満タンにするよりも手間がかからない。ガレージなどがあれば、自宅で一晩充電して、朝にはフル充電の状態で目覚めることができる。また最近は、充電施設もよく見かけるので外出時や旅行先でも安心だ。
確かに、電気自動車は充電のために長時間そこにいる必要がある。それは給油所にいるよりはるかに長い時間だ。しかし、結局のところ、1日のうちにどのくらい車を休ませる時間があるのかを考慮すればいいのだ。
2022年式「ポールスター2(Polestar 2)」。
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例えば、昨冬私が1日中スキーをした日の話だが、レビュー中だったポールスター2(Polestar 2)を山にある無料の充電器につないでスキーに出かけたら、帰って来た時には充電はほぼ満タンになっていた。駐車場、オフィス、街角などに設置される充電場所が増えれば、充電はより効率的になるだろう。
これらの利点に加え、化石燃料を燃やさないという大きな利点があるため、多くの購入者にとって電気自動車は明確な選択肢となっている。特にもう少し価格が下がれば、さらにそうなるだろう。