星野リゾートが掲げる「勝手にSDGs」。ワーケーションを通して実現するサステナブルな旅

リゾナーレ小浜島でのSpeedy Sea Drive水中スクーターの様子

写真提供/星野リゾート

近年のさまざまな世界情勢により、観光業が受けたダメージは大きい。しかし世界最大の旅行プラットフォーム、トリップアドバイザーが実施した「2022年冬の旅行動向調査」(※1)によると、53%の日本人旅行者が今冬(2022年12月~2023年2月)に「旅行を予定している」と回答。2021年の28%と比べると大幅に上昇した。

復調傾向にあると言える旅行業界において、注目されているのがサステナビリティだ。ブッキング・ドットコムが実施した調査(※2)では、日本の旅行者の73%が「サステナブルな旅は自身にとって重要である」と回答している

そこで今回は、CSV経営を通してSDGsを推進している星野リゾートにフォーカス。同社が沖縄で展開する施設で体験できる、サステナブルな旅のあり方とは?

星野リゾートが掲げる「勝手にSDGs」

リゾナーレ小浜島の施設全景

リゾナーレ小浜島の施設全景。

写真提供/星野リゾート

旅行者のニーズに呼応するように、SDGsの実現に向けた取り組みの実施、関連サービスを提供する宿泊施設が増えている。星野リゾートもそのひとつだ。

同社は経済価値と社会価値を両立するCSV(共通価値の創造)経営を目指し、SDGsをCSV経営促進のためのフレームワークと位置付けている。そこで「勝手にSDGs」と掲げ、同社が展開する全国の施設を中心に、環境経営の推進やフードロスの削減、伝統文化・工芸の継承に向けた取り組みなど、さまざまな活動を行っている。

心身ともにリフレッシュできる、リゾナーレ小浜島のワーケーション

星野リゾートを楽しむ家族の様子

ガジュマルに囲まれる環境。

写真提供/星野リゾート

星野リゾートの1施設であるリゾナーレ小浜島では、託児サービス付きの「ファミリーワーケーションプラン」が展開されている

ワーケーションは、心身の健康を維持・向上しながらも生産性を高めることができ、働きがいをもたらすうえで効果的とされる。また、近年では、SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」の観点でも注目が高まっており、様々な企業がワーケーションを推奨している。

託児は無料。最高の眺望を誇る部屋で仕事に集中

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託児中の子どもの思い出を知ることができる「おもいでアルバム」。

写真提供/星野リゾート

同施設のワーケーションプランは2021年にスタート。3〜6歳の子どもを午前中4時間、無料で預けられ、ワークタイムを確保することができる。宿泊する客室とは別に美しいコバルトブルーの海を臨む部屋にワークスペースが用意され、仕事中にもすばらしい景色を満喫できると好評だ。

コロナ終息後のテレワーク制度について、『継続して利用を推奨する』と回答した企業は全国で56.5%に上ります(※3)。そこで当施設は、本プランを2022年度も継続させることを決めました。

2022年からは、託児中にスタッフやお子様が撮影した写真をアルバム形式で提供する『おもいでアルバム』のサービスを新たにスタートしました。お子様がご家族と離れている間にどう過ごしたかを振り返るきっかけをご提供することで、旅をより充実させるお手伝いができればと考えています」(星野リゾート・広報 木山さん)

午前中に家族それぞれの時間を過ごしたのち、午後からはリゾート滞在がめいっぱい満喫できるよう、ホテルにはさまざまなアクティビティプランが用意されている。

「小浜島は、年間を通してシュノーケルを楽しめる環境です。おすすめは『「幻の島」へ上陸 半日シュノーケリング』(別途要予約)。熱帯魚や珊瑚が観察できるほか、干潮時に浮かび上がる三日月形の『幻の島』を見ることができますよ」(木山さん)

美しい海に臨み、気持ちをリフレッシュしつつ、集中して働けるワークスペースと時間をも確保できるリゾナーレ小浜島。いざ、サステナブル・トラベルに出かけよう。

※1 2022年冬の旅行動向調査(トリップアドバイザー/2022年)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000611.000001853.html

※2「サステナブル・トラベル」に関する調査結果(ブッキング・ドットコム/2022年)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000296.000015916.html

※3 参考:日本の人事部 人事白書 2021

リゾナーレ小浜島

星野リゾート

MASHING UPより転載(2022年12月15日公開


(文・取材:多田亜矢子)

多田亜矢子:編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」や「FUDGE.jp」などで活動中。

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