丸みを帯びた家具が流行、シャビーシックの人気は落ちる。
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- Insiderはインテリア・デザイナーに、2023年のリビングルームのトレンドを聞いた。
- 今年は丸みを帯びた家具やアンビエント・ライトが流行すると専門家は予測している。
- ラタン、ファスト・インテリア、シャビーシックは2023年に廃れていくだろう。
今の時代に、より実用的なのは多目的なリビングルームだ
リラックスできて仕事もできるリビング・スペースが重要。
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ケンドル・ウィルキンソン・デザイン(Kendall Wilkinson Design)のインテリア・デザイナー、ケンドル・ウィルキンソンはInsiderに対し、人々はミニマルを追うのではなく「レイヤードな」リビング・スペースを選んでいると語った。
「つまり、多機能でなければならないということだ」とウィルキンソンは述べた。
「今のリビングの目的は、社交の場として機能することに加えて、今どきの仕事、つまり在宅勤務に合ったスペースであることだ」
ウィルキンソンによると、「より小規模でよりプライベートな交流」かつ、もてなしができるスペースであるのがベストだ。
丸みを帯びた家具が流行する
直線的でない家具を選ぶことで、解放的なスペースに。
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インテリア・デザイナーでハース・ホーム・インテリアズ(Hearth Home Interiors)の共同創業者の、ケイティー・ラボーデット-マルティネス(Katie Labourdette-Martinez)はInsiderに対し、丸みを帯びた家具が増えるだろうと語った。
「2022年も丸みを帯びたソファーが多かった。アクセント・チェアやアクセント・ベンチもそうだ。そしてこのトレンドは大きくなる一方だと思う」とラボーデット-マルティネスは述べている。
「ブークレなど厚手の生地」の物が、特に人気だという。
大きくて大胆な色使いの家具がトレンド
リビングは色で遊びを。
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人々はステートメント家具でリビングに多くの色を取り入れていると、ラボーデット-マルティネスはInsiderに語った。
「2023年も続くトレンドは、例えば、濃いオレンジ色のような大胆な色使いで大き目の家具と落ち着いたパステル調のペイントやテキスタイルの組み合わせだ」と述べた。
「ソフトなブルー、グレー、ホワイトの配列と錆び色の組み合わせが人気」
そして、色の組み合わせで空間が楽しく「リラックス感のある、おしゃれな感じ」になると付け加えた。
色はパープル系が引き続き人気
パープル系はさまざまなスタイルと相性が良い。
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ホワイトホール・インテリアズ(Whitehall Interiors)のシニア・デザイナー、マリナ・ユ(Marina Yu)によると、パープルが2023年のリビングの主役になるという。
「合わせやすく、薄い青紫から藤色、濃い紫まで、バリエーションが豊富」とユはInsiderに語った。
「2022年はランウェイでもパープル系やジュエル・トーンが多く、その波は今やインテリアにも及んでいる」
心地の良い、アンビエント・ライトが流行
天井の照明がすべてではない。
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リビングをデザインする時、照明の選択肢は多いが、アンビエント・ライトの人気は衰えていない、とユはInsiderに語った。
「コーブや目の高さからの間接照明が増え、壁の燭台のデザインや機能も増えるだろう」とユは述べた。
「燭台は、ステートメント家具やアート作品として彫刻的になりつつある」
埋め込みタイプの照明はキッチン用にすれば良いとユは付け加えた。
環境に配慮したインテリアが引き続きトレンドに
ニュートラル・カラー、サステナブルな素材、植物はどれも、トレンドにマッチ。
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アーキテクチャル・チーム(Architectural Team)のインテリア・デザイン・ディレクター、メーガン・バン・ドーン(Meghann Van Dorn)はInsiderに対し、住宅のオーナーは引き続き、サステナブルなデザインを優先するだろう、と語った。
「あたたかみのあるブラウン・ベースの中間色から、環境に優しい素材、バイオミミクリーな仕上げ剤、自然光の活用まで、あらゆるものに反映されている」と述べた。
「自然には、リビングに理想的な癒やし効果がある」
一方、ラタンは流行から外れるだろう
別のナチュラル・デザインがラタンに取って代わる。
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クラ・インテリアズ(Cura Interiors)のインテリア・デザインのディレクター、サラ・ベイ(Sarah Bay)によると、ラタンだらけのリビングは、より自然が感じられるバイオフィリック調に取って代わられるという。
「『ラタンづくし』のピークはとうに過ぎている」とベイは述べた。
「他の素材とは違って、ラタンもうまく使えば変わらず良いアクセントになるが、もはや空間を占拠することはない。特にリビングは」
ファスト・インテリアも人気がなくなる
高価な家具を買う余裕がない人は、中古品を探してみよう。
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「ファスト・インテリア」は出費を抑えるために使えるが、有名店の平箱包装の家具に、かつてのような人気はもうない。
「模様替えにお金はかからないが、ますます多くの人々が環境への悪影響は避けたいと考えている」とベイは述べた。
シャビーシックの人気にも翳りが見られる
ファームハウス、シャビーシックの美学は、数年前は人気だった。
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高級ショールーム、ステート・アンド・シーズン・ホーム・デザイン&サプライ(State and Season Home Design & Supply)のデザイナーで創業者のルーシー・スモール(Lucy Small)はInsiderに対し、人気のシャビーシック・トレンドも色褪せる、と語った。
「シャビーシックはもう、シックではない」とスモールは述べた。
「白塗りの看板や農家風のテーブルが溢れすぎていて、デザインを依頼する顧客たちは何かユニークなものを探している」