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いくら貯金をしたら、投資をはじめるべきなのか?

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投資を始めるなら、その前に借金を返して非常用資金を用意してからのほうがいいだろう。

Westend61/Getty Images

  • 投資を始める前に最低限の貯金額を決めておくことが大切だ。とはいえ、大金がなくても投資はできる。
  • 最近なら投資アプリを使えば、最低入金額の制約なしに口座を開いて数ドルから投資ができる。
  • 現時点でたくさんの貯金がなくとも、勤め先の力を借りて投資を始められるケースもある。

投資を始めるほどのお金は手元にないと感じているだろうか? 実は、財布の中に5ドル札(500円玉)が1枚あれば投資ポートフォリオの構築を始めるには十分かもしれない。ただし、慌てて投資口座を開く前に自分の資産状況を確認し、投資を始めるべき状態にあるかどうかを判断するのがよいだろう。

ここにガイドラインをいくつか紹介するので、苦労して稼いだお金を貯蓄すべきか投資すべきかという選択に役立ててほしい。

貯金 vs 投資

貯金と投資は多くの点で非常によく似ている。どちらも将来のためにお金を蓄えることであり、金銭的なニーズや目標のためによく考えて現金を保管する行動だ。しかし、両者の仕組みは違うので、正しく優先順位をつけることが重要だ。

貯金とは、通常は普通預金口座を利用して、極めて低いリスクとほどほどの金利でお金を貯める手段である。アメリカでは政府が普通預金に対して25万ドル(約3400万円)までを保証するので、たとえ銀行が倒産してもあなたのお金は守られる(日本の場合は1000万円までの預金を保護)。普通預金口座にお金があれば、銀行に現金を預けている間に適度な金利を得られるだろう。

投資は貯金よりもリスクが高いが、手を出すべきでないほど高いわけではない。投資には退職や子供の大学進学など長期的な目標が関わることが多い。投資においては口座に入れたお金が減ることもある。それでも、しっかりと計画を立てて投資をすれば、たいていの場合は普通預金よりもはるかに大きなリターンをもたらす。

現在の高利回り普通預金口座の利率は良くて0.5%だ。長年、株式市場の一般的な指標であるS&P500のリターン率は年率10%前後を維持してきた。過去のリターンが未来を保証するわけはないが、損失のリスクが常にあるとはいえ基本的には投資をすればより良い結果を期待できる。

勤め先の確定拠出年金から始めてみる

たいていの人にとって、初めての投資に最も適しているのは事業主が提供する確定拠出年金401(k)だ(日本の場合は企業型確定拠出年金[企業型DC])。勤め先によっては403(b)プランや457プラン(日本の場合は確定給付企業年金[DB])で提供されることもあるが、どれも従業員にとっては基本的に同じように機能する。

この年金制度のもとでは給与の一部が退職まで自動的にこれらの口座に積み立てられて運用され、その際に税制上の優遇措置が受けられる。この制度を利用しはじめるための最低入金額というものはない。

多くの事業主は、加入者が401(k)口座に拠出した掛金と同額までを、合算での限度範囲内で拠出する。基本的にはこのマッチング拠出を常に100%活用すべきだ。労せずして給料にお金が上乗せされるようなものなのだから。そのお金を無駄にせず活用しよう。

投資を始めるための貯金額のラインを設ける

投資をする前に最低限貯めておくべき額は、個人の家計状況、収入、負債、月々の支払い額によって変わってくる。ほとんどの人にとっては、高金利の借金はすべて返済した上で、少なくとも3カ月分の支出額を生活防衛資金として貯めてから投資を始めるのがよいだろう。

生活防衛資金とは、人生において予期せず起こる経済的な非常事態に備えるための貯金だ。車の故障から突然のケガや病気まで、不測の事態に見舞われれば支出はあっという間に膨れ上がる。また、思いもよらない解雇や失業による収入減があっても生活防衛資金を貯めておけば支えになる。

こうした最低限の資金を確保したら、収入の一部を投資に回しはじめてもいいだろう。

少額で始めるなら、広範囲に投資するインデックスファンドに目を向ける

投資を始めるために1万ドル(100万円)も必要ない。実際には100ドル(1万円)さえ必要ない。複数の大手証券会社では10ドル(1000円)未満から投資を始められる。端株(1株未満の株式)や手数料無料の株式取引、ETF(上場投資信託)なら5ドル(500円)程度から投資できることも多い。

小規模なポートフォリオで始めるなら、信託報酬が安く幅広い対象に投資するインデックスファンドにフォーカスするのが賢い戦略かもしれない。米国を代表する500銘柄で構成されるS&P500指数に連動することを目指すS&P500 ETFは、手数料が年間0.1%未満しかかからないことも多く、端株取引を取り扱う証券会社で購入できる。

投資額を増やす余裕ができたら、ほかのインデックスファンドを追加して投資を分散させるのもいいし、もっと投資範囲の狭い商品を検討してもいいかもしれない。

投資はお金持ちだけのものではない

昔なら、投資をしたいと思っても証券会社を通して株式を売買するのにはとてつもなく高い費用がかかった。それが最近は、手数料無料の商品、端株取引の取り扱い、モバイルアプリでの投資が可能になったことなどにより、投資がこれまでになく身近なものになっている。

最低限の生活防衛資金が貯めてあって、クレジットカードなどの高金利の借金も完済済みなら、あなたにも投資を始めるのに十分な貯蓄があるはずだ。

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