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仮想通貨へ投資するなら、「確定拠出年金」のように考えよう。専門家が明かす3つの賢い投資戦略

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  • 投資のベテランは、仮想通貨(暗号資産)を確定拠出年金のように考えて定期的に少額を投資することを勧める。
  • 仮想通貨を買っていったん忘れてしまうほうが、デイトレードよりもうまくいく。
  • 誇大宣伝に盲目的に従うのでなく、各コインの実用性について情報を集めた上で判断を下そう。

仮想通貨(暗号資産)投資を富への近道だと考える人もいるが、話は必ずしもそう単純ではない。

仮想通貨の専門家で、ピュアベース・スタジオ(Purebase Studio)のNFTスタジオディレクターを務めるCALV!Nが仮想通貨のマイニングと購入を始めたのは、コインベース(Coinbase)やジェミニ(Gemini)などの仮想通貨の取引アプリが広く普及する何年も前の2013年だった。仮想通貨投資家は盗難や暴力に遭う恐れがあるので、CALV!Nは資産と自らの身の安全を守るために仮名で活動している。Business Insiderは独自に彼の身元を確認した。

「当時は今とはまるで違う世界だった」と彼は言う。「銀行口座との紐づけや仮想通貨の保管を簡単にできる取引所はなかった」

CALV!Nと彼のビジネスパートナーは、事業から得た利益でビットコインとライトコインを購入し、さらにドージコインのマイニングを始めた。マイニングのための設備に4300ドル(約57万円)、最初の1カ月間の電気代に1700ドル(約22万円)を費やし、ビットコインとライトコインに少額を投資しはじめた。「2013年の間に約500万ドージコインをマイニングしたが、数百ドルの価値しかなかったので結局大損していた」と彼は言う。

CALV!Nはドージコインのマイニングをやめ、採掘した分を仮想通貨ウォレットに保管した。その後は別の事業に移り、ウォレットに500万ドージコインが入っていることさえすっかり忘れてしまった。そして2017年にウォレットを開いたとき、コインの価値は6万5000ドル(約856万円)になっていた。

2013年から2021年にかけて、CALV!Nは投資で大きな成功を収めた。過去8年間で投じた額は合計数万ドル(数百万円)程度だが、今や投資資産の評価額は数百万ドル(数億円)に上る。

仮想通貨投資で富を築こうとする人々のために、CALV!Nは3つの長期的な(そしてストレスのない)投資戦略を教えてくれた。それは、株式投資に対する最高のアドバイスとさほど変わりないものだ。

1. 失ってもいいものだけを投資する

「プロの株式トレーダーや1日中チャートを見ている人でない限り、シンプルに投資するのがいいだろう」とCALV!Nは言う。

今後5年以内に必要となるだろう現金を投資することをたいていのファイナンシャルプランナーが勧めないように(損失を埋め合わせるには時間軸が短すぎる)、CALV!Nも無理をしてまでビットコインを買わないよう警告する。「今日を生きるために必要なお金で仮想通貨を買うのはやめておいたほうがいい」

仮想通貨を買うために生活の質を下げるべきではない。それをしてしまうときは、投資について合理的な判断ができる状態にはないのかもしれない。

2. 買ったらいったん忘れていい

「1週間や1カ月で資産を300倍などにしようとする人が多すぎる。確かにそれも起こりえるが、大半の人には起こらない」とCALV!Nは言う。「数億ドル、数十億ドルの価値の仮想通貨を保有している人の多くは7〜8年前から持っているのだ」

この戦略はデイトレードよりもはるかに大きな成果を上げると彼は言う。「2020年の初め、私は友人と資金を出し合って40ビットコインを購入した。最初の投資額は合計で28万ドル(約3700万円)だったが、今やその価値は200万ドル(約2億6300万円)を超えている。トレーディングをしていたら、こんな大金は稼げなかっただろう」

仮想通貨の投資は確定拠出年金を運用するようなつもりで行うことをCALV!Nは勧める——つまり、ゆっくりと着実なやり方で。「そのときの商品の価格に関係なく」、できれば給料が入るごとに10ドル(約1300円)程度を継続的に投資することから始めるのがいいと彼は言う。これはドルコスト平均法と呼ばれる昔ながらの投資戦略で、リスク管理に有効な手法だ。さらにこれなら、市場を毎日チェックして感情が振り回されるという決して良いとは言えないやり方もせずに済む。

3. 投資対象をよく知る

投資を始める前に、各コイン(またはトークン)の実用性、つまり他の人たちが実際に何に使っているのかについて学ぼう。

自分にこう問いかけてみよう。そのプロジェクトは、将来的に人々とテクノロジーとの関わり方を変えられるものなのか? 自分も将来そのプロジェクトを利用しそうだろうか? 答えが「いいえ」なら、その資産に投資すべきではない。

これは、株式や投資信託、ETF、確定拠出年金の運用と同じアプローチだ。自分が理解できる商品に投資して、投機はプロに任せておこう。

例えば、ビットコインの有用性は金や銀と同じように価値の貯蔵にある。イーサリアムは詐欺対策の施されたスマートコントラクトに利用できる。また、各種ミームコインは話題になるばかりで実用性はないが、大きな利益をもたらすこともある。

どのような方法で投資するにせよ、誇大宣伝に惑わされることなく、情報を十分に集めた上で意思決定を行うことが大切だ。

※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

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