無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


シボレー・コルベット初のハイブリッドカー、「コルベットE-Ray」試乗レポート

2024年式シボレー「コルベットE-Ray」。斜め前

2024年式シボレー「コルベットE-Ray」。

Tim Levin/Insider

  • シボレーはハイブリッドの「コルベットE-Ray」を発表した。
  • この車は全輪駆動で655馬力を発生し、2.5秒で時速60マイル(約96.5km/h)まで加速する。
  • 2024年式の「コルベットE-Ray」の価格は10万4295ドルから。

シボレー(Chevrolet)がニューヨークで初めてコルベット(Corvette)を発表してから70年、この象徴的なスポーツカーに初のモーター搭載モデルが誕生した。

2023年1月17日、シボレーはガソリンと電気モーターを併用する初のコルベット、2024年式コルベットE-Ray(Corvette E-Ray)を発表した。息をのむような速さの車でスリリングな試乗をしたとき、私は「なぜ、こんなに時間がかかったのだろう」と不思議に思った。

2024年式シボレー「コルベットE-Ray」。正面

2024年式シボレー「コルベットE-Ray」。

Tim Levin/Insider

E-Rayは6.2リッターV8エンジン(従来通り後部に搭載)と前輪を駆動する電気モーターを組み合わせている。このハイブリッドパワートレインは最高出力655馬力、最大トルク806Nmを発生する。

シボレーによると、時速60マイル(約96.5km/h)を2.5秒、4分の1マイル(約400m)を10.5秒で駆け抜けるE-Rayは、市販されてきたコルベット史上最も速いモデルだという。E-Rayは他の強化モデル同様、グリップ力を高めるためにタイヤは太く、ボディはより幅広くなっている。

2024年式シボレー「コルベットE-Ray」。斜め後ろ

2024年式シボレー「コルベットE-Ray」。

Tim Levin/Insider

超絶技巧の福袋のようなE-Rayは、コルベット初の全輪駆動車でもある。シボレーの担当者によると、この新しい車の背景には、電動化することによって、性能を上げるだけではなく、日常的な運転にさらに適したコルベットを作りたいという考えがあったという。E-Rayは全輪駆動のため、天候に恵まれないときでも安心して車で出かけることができるし、ハイブリッドシステムを採用しているので燃費もいい

「長年の間、人々が多くのお金を使えるようになっていたのに、我々は火を噴くトラックモンスターを提供するだけだった。だから、これは本当に私たちにとって新しい方向を示す車だ」とシボレーのプロダクト・マーケティング・マネージャーであるハーラン・チャールズ(Harlan Charles)は語っている。

63c6f57e297d7e001963c80c

The 2024 Chevrolet Corvette E-Ray.

Tim Levin/Insider

シボレーのパフォーマンス・エンジニアであるコディ・バルクレー(Cody Bulkley)の運転で、マンハッタンのダウンタウンを走り、この10万4295ドル(約1343万円)のE-Rayの二面性を体験してきた。

まずはE-Rayのフロントモーターだけを使用し、時速45マイル(約72.4km/h)まで静かに走る「ステルスモード」でスタートした。そして、バルクレーは石畳の道でこのモデルに標準装備されているアダプティブ・サスペンションを実演した。このサスペンションは、一般道では衝撃を和らげ、活発に走りたい時は硬くすることができる。それは快適で、ぎくしゃくした感じはまったくなかった。次にバルクリーはアクセルを踏み込み、E-RayのV8エンジンを始動した。

63c6e37f4fa0aa0018895f0d

The 2024 Chevrolet Corvette E-Ray.

Tim Levin/Insider

ウエストサイド・ハイウェイが開けた場所でバルクレーがアクセルを踏み込むと、E-Rayは電気自動車の内臓を突き破るような加速に加えて、V8エンジンの激しいノイズとともに前に飛び出した。私は衝撃を受けて「うわっ」と声を上げるのが精いっぱいだった。さらに同じように数回走ってもそのスリルには飽きることがなかった。

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み