ネットを利用した副業で、受動的収入を得ることができる。
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- 不況に備え、多くのアメリカ人が副収入を得る方法を模索している。
- 受動的収入、つまり最小限の労力、あるいは全く労力を使わずに得ることも、その1つの選択肢となっている。
- ここでは、ネットを利用して受動的な収入を得るための5つの方法を紹介する。
受動的に副収入を得るには
グラフィック・デザイン会社ATNN Designの創設者、アリッサ・グエン。
courtesy of Nguyen
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が実施した最新の四半期調査によると、学会や業界のエコノミストの61%が、今後12カ月以内に景気が後退すると考えている。
何カ月も前からアメリカは不況に陥ると予想される中、このニュースが報じられたことから、貯蓄を補うために副業や受動的収入に興味を持った人もいるだろう。
ここでは、ネットを利用して受動的収入を得るための5つの方法を紹介する。
1. ワークショップ/講座の販売
グエンは、デザイナーを目指す人のための自習型ワークショップを販売している。
Screenshot, atnndesign.com
アリッサ・グエン(Alyssa Nguyen)は、グラフィックデザイン会社、ATNN Designを創設した。彼女の収益の大半は本業のクライアントから得ているが、ウェブサイトでワークショップを販売することで、毎月受動的収入も得ている。
「2020年の11月に開催したミニワークショップシリーズが、今でも購入されている」とグエンは言う。ワークショップの内容はクライアントの見つけ方やデザイナーとして自分のスタイルを確立することなどだという。
彼女はそれぞれのワークショップを1回だけ録画し、ウェブサイトのペイウォールに掲載した。現在では、ユーザーが1セッション15ドルから40ドルを支払って、自分の好きな時間にコースを受講できるようになっている。
2. カスタマイズ可能なデザインテンプレートの販売
他のビジネスオーナーが自分のサイトでカスタマイズできるようなテンプレートを販売するウェブデザイナーもいる。
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グエンは、ウェブサイトやブランディングのテンプレートを販売しており、それも毎月の収入につながっている。
「もともと自分のビジネスのために作ったテンプレートなので、新たに何かを付け加える必要はなかった。ただパッケージ化してペイウォールに掲載しただけ」と彼女は述べている。
テンプレートを購入したグラフィックデザイナーやビジネスオーナーは、自分のサイトやロゴ、デジタルコンテンツ用にカスタマイズできる。
ウェブサイトとブランド開発を行うBold x Bohoの創設者ベッカ・ルナ(Becca Luna)も、他のウェブデザイナーや起業家がカスタマイズできるようなデジタルテンプレートを販売している。彼女は、ウェブデザイン・プラットフォーム「Showit」でそれらを作成しているとInsiderに語った。
「このような受動的収入で100万ドル以上を得ており、それを運用資金としてビジネスを成長させながら、クライアントとの仕事にアクティブな時間を使うことができる」と彼女は述べた。
3. 履歴書や日程表などのテンプレートの販売
リサ・アンドレアは、履歴書のテンプレートを15ドルで販売している。
Screenshot, TheFinancialCookbook.com
カレンダー、タスク管理、予算管理、目標の設定及び管理などに利用できる印刷可能なデジタルテンプレートも、受動的収入につながる。これらはEtsyのようなプラットフォームや販売者本人のウェブサイトでダウンロード販売されている。
財務アドバイスを発信するブログ「The Financial Cookbook」の創設者であるリサ・アンドレア(Lisa Andrea)は、自分の履歴書をダウンロード販売している。これを購入した人は、自分の履歴書を作成する際の参考にすることができる。
またアンドレアは、「75ハード」チャレンジ(ハードコアなワークアウトスケジュール)のためのチャートもダウンロード販売している。これは、ユーザーが自分の習慣を改善するために毎日行うタスクのリストにチェックを入れて管理するというものだ。
4. グーグル広告
ビジネスオーナーは、ウェブサイトを収益化することで、グーグル広告の収益を得ることができる。
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ビジネス、サービス、ブログ、オンラインポートフォリオのウェブサイトを運営しているのなら、グーグル広告でサイトを収益化することをアンドレアは提案している。
例えば、グーグルの広告プログラム、アドセンス(AdSense)を利用すると、サイトのコンテンツと訪問者にマッチする広告が掲載される。この広告を通じて、費用をかけることなく、定期的に受動的な収入を得ることができる。
5. オンライン不動産投資
オンラインで不動産に投資して、受動的収入を得ることもできる。
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受動的収入を得るために不動産投資を勧められることも多いかもしれないが、それには大きな覚悟が必要な場合もある。アンドレアは、FundriseやDiversyFundといった企業のサイトを通じて、オンライン不動産投資に参加することを提案している。
これらのサイトはクラウドファンディングのような仕組みで、投資家は100ドルから不動産に出資でき、不動産が収益を上げると出資額の何割かを受け取ることができる。
「100ドルの投資では大きなリターンは得られないものの、10万ドルを投資した人と同じ割合で利益を得ることができる」とアンドレアは述べていた。