写真左からクリスティン・トロデラ、アンドレア・マラード、オラビシ・ボイル、ジョセフィン・バートラムズ。
Christine Trodella; Andréa Mallard; Olabisi Boyle; Josephine Bertrams; Rachel Mendelson/Insider
- Insiderは上級管理職に就く4人の女性に、朝の仕事のルーティーンについて尋ねてみた。
- 全員が、遅くとも午前7時半には仕事を始めているという。
- クリスティン・トロデラとオラビシ・ボイルの2人は、歩きながらミーティングをするのが好きだという。
生産性の達人たちは、朝のルーティーンが成功の基盤だと認めている。
Insiderは、ヒョンデ(Hyundai)やピンタレスト(Pinterest)などの企業で上級管理職まで登りつめた4人の女性に話を聞いた。彼女たちは全員、朝7時半までに仕事を始めると話している。
パンデミックがきっかけで散歩を取り入れるように
クリスティン・トロデラ。
Christine Trodella
メタ(Meta)のメタバース部門リアリティ・ラボ(Reality Labs)でB2Bコマーシャル・セールスのディレクターを務めるクリスティン・トロデラ(Christine Trodella)は、通常午前6時から7時の間に仕事をスタートする。
彼女の在宅勤務は朝のニュースを聴きながら身支度をすることから始まる。オフィスへ向かうときは通勤中にニューヨーク・タイムズ(New York Times)のポッドキャスト「ザ・デイリー(The Daily)」を聴くこともあるという。
彼女はまず、同僚、上司、クライアントなどに自分の勤務開始を知らせる。そしてワークプレイス(Workplace)のチャット、ワッツアップ(WhatsApp)のメッセージ、さらにメールに目を通し、15分から30分かけて返信し、ToDoリストやカレンダーを確認するという。
新型コロナウィルスのパンデミックの間、彼女は散歩の習慣を取り入れていたという。また気が散らずに会話に集中できるので、散歩中に屋外で1on1のミーティングをすることが好きだとInsiderに話している。
トロデラのToDoリストは、机の上にメモ帳で貼ってある。彼女は「タスクが終わり、物理的なメモを外すことほど満足できるものはない」と話している。またノートパソコンと携帯電話ではOutlookを使い、会議やタスクの記録を取っているという。
屋外で過ごす時間は仕事の重要なルーティーン
オラビシ・ボイル。
Olabisi Boyle
ヒョンデ・モーター・ノース・アメリカ(Hyundai Motor North America)で製品企画・モビリティ戦略のバイスプレジデントを務めるオラビシ・ボイル(Olabisi Boyle)は、仕事前に2匹の犬と散歩をし、瞑想するなど体と心を動かすことが好きだという。
「私は7時15分から7時30分の間に仕事を始めるが、息抜きの時間を作るために5時に起きる」
カリフォルニア州ラグナ・ビーチに住むボイルは自然の中に身を置くことで、自分を見つめ直し、新鮮な空気を吸う時間を持つことができるという。
整理整頓された状態を保つため、ボイルはiOSのカレンダーアプリを使い、紙に書いていたメモもデジタルに切り替えたという。
彼女は毎朝、1年間の目標と進捗状況を確認することから始めている。
「私のすることはすべて、これらの取り組みに関連している。だから、朝は目標達成のために何をすべきか考えることから始めるのが大切だ」
ボイルは、デスクから離れ、心を一時的に解放する「ホールド」タイムを必ず設けている。また彼女もトロデラ同様、屋外で行う1on1のミーティングを楽しんでいるという。
朝6時にジムに行き、7時半に仕事を開始
ジョセフィン・バートラムス。
Heineken USA
「私は常に朝型だ」とハイネケンUSA(Heineken USA)のシニア・バイスプレジデント兼チーフ・コーポレートアフェアーズ・オフィサーのジョセフィン・バートラムス(Josephine Bertrams)は言う。
彼女は通常朝6時にジムに行き、7時半に仕事を始めている。
「数年前にニューヨークに引っ越してから、早起きすることでオランダにいる大切な人と連絡を取り合ったり、朝9時にスタートする1日がかりの会議の前に一足早く仕事を始められるようになった」
彼女は週に3回自宅のキッチンテーブルで、また週に2回ニューヨーク州ホワイト・プレーンズにあるハイネケンのオフィスで仕事をしている。
仕事の整理整頓をするために、バートラムスは物理的な手帳を使って1週間と日々のToDoを記録している。
「仕事とプライベートのToDoリストを組み合わせて、よりいいワークライフバランスを創り出している」
彼女は毎朝コーヒーを飲みながら、朝の番組「CBSモーニング(CBS Mornings)」を見たり、ビア・ビジネス・デイリー(Beer Business Daily)やビア・マーケターズ・インサイツ(Beer Marketer's Insights)といった業界のニュースレターを読んだり、オランダのニュースサイトに目を通したり、ツイッター(Twitter)やインスタグラム(Instagram)、TikTokを見るのが好きなのだという。
そして彼女は5分から10分かけて受信トレイをチェックし、一晩で来たメールの中から最も緊急のタスクを優先し仕事をする。
朝5時の有酸素運動から始まる1日
アンドレア・マラード。
アンドレア・マラード(Andréa Mallard )は、ピンタレスト(Pinterest)のチーフ・マーケティング・オフィサーだ。彼女はその役割の「すべてをこなしている」と語っている。
彼女は1日で、グローバル戦略の立案、クリエイティブキャンペーンのレビュー、分析結果の掘り下げ、経営陣のブレーンストーミングへの参加、プレスインタビュー、カンファレンスでピンタレストについての講演などを行うこともある。
「私は朝5時に1日を始める。私がマゾヒストだからではなく、夜9時には寝るという長年にわたって最適化したルーティーンがあるからだ」
起床後のマラードの朝は、トレーニングマシンで45分間行う、ボートや自転車などの激しい有酸素運動から始まる。その後、シャワーを浴びながら5分間の瞑想をし、朝食にスムージーを作って朝6時に仕事を始める。
「その日に予定されている会議をチェックし、会議に付随する文書やプレゼンテーションなどの事前資料を確認することから始める」
彼女は2時間仕事をした後、朝8時に3人の子どもの登校の準備を手伝うために小休止をする。
クリエイティブな気分を感じるため、創造的な思考を必要とする仕事に最初に取り組むことが好きだとマラードは話している。
彼女は自宅で仕事をしているが、気分転換をしたくなったらリビングの椅子に座ったり、裏庭に座ったり、時には床に腹ばいになったりしているという。
彼女の会社の経営陣は差し迫った問題を取り上げるため、朝8時45分から15分間連絡を取り合っている。
毎週月曜日の朝、同僚に「私の気になること」というメールを送ることも彼女は好きだという。これのメールには、ワークストリームの進捗状況や、クールなマーケティングキャンペーンなどを知らせる「今週のインスピレーション」などが含まれているという。