Roger Davies
- ロサンゼルスにあるジョン・ロートナーが設計したモダニズムの傑作が1600万ドル(約20億円)で市場に登場した。
- この家は、60フィート(約18メートル)のケーソンで渓谷の上に張り出すように建てられている。
- この家は、映画『リーサル・ウェポン2/炎の約束』などにも登場している。
ジョン・ロートナー(John Lautner)が設計した「ガルシア・ハウス(Garcia House)」は、ロサンゼルスにある3ベッドルーム、3バスルームの傑作建築だ
ガルシア・ハウス。
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不動産エージェント、アーロン・カーマン・グループ(Aaron Kirman Group)のウェストン・リトルフィールド(Weston Littlefield)とダルトン・ゴメス(Dalton Gomez)が担当するこの家は、まるでそそり立つ半月のようだ
曲線を描く象徴的な屋根。
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この家はミッドセンチュリーモダンの住宅の修復を得意とする建築事務所マーモル・ラジナー(Marmol Radziner)が2003年に改修した。この保存プロジェクトではウォールナット材のキャビネットを追加され、リビングルームを開放するガラスのスライドドアが新たに設置された
リビングルームの一角。
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ヴォーグのオーストラリア版(Vogue Australia)によると、この家は元々作曲家のラッセル・ガルシア(Russell Garcia)とその妻ジーナ(Gina)のために設計されたものだという。ガルシアは『タイム・マシン 80万年後の世界へ』などの映画のサウンドトラックや、映画『ジャージー・ボーイズ』にも一瞬登場するテレビドラマ『ローハイド』のエンディング曲、またCBSレポート(CBS Reports)などのテレビ番組のテーマソングを作曲したことで知られている。
2002年にドリームワークス(DreamWorks)の元幹部ビル・ダマスキ(Bill Damaschke)とハリウッドのビジネスマネージャーのジョン・マクルウィ(John McIlwee)が約120万ドルで購入したとマンション・グローバル(Mansion Global)が報じている。
建築事務所マーモル・ラジナーの共同設立者であり建築家であるロン・ラジナー(Ron Radziner)は2018年、ロサンゼルス・タイムズに、この家が取り壊されないために「今後200年住めるようにする」ことが同事務所の目標であったと語った。彼らはこの家を完全に保全するのに約12カ月を要した。
「我々の目標は、決して漫然とした修復ではなく、ロートナーの作品の精神を維持しながら、21世紀にも通用するものを作ることだった」とラジナーは同紙に語っている。
ガルシア・ハウスは曲線を描く屋根とリビングルームの色とりどりの窓が象徴的で、「レインボーハウス(Rainbow House)」とも呼ばれている
ガルシア・ハウスの壁一面に広がる窓。
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セピア色の窓が外の景観に変化を与えている
リビングルームのセピア色の窓。
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玄関にはオリジナルのテラゾー(人造大理石)の床と溶岩石が使われている
ラウンジエリア。
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リビングルームには暖炉があり、ガラスのスライドドアを開けると庭に出ることができる
リビングルームの一角。
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リビングとダイニングはカーブ状の屋根の下にあり、どちらからも渓谷の素晴らしい景色を眺めらることができる
ダイニングルーム。
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ガルシア・ハウスのバックテラスには、小さなサボテン園と曲線を描く階段がある
バックテラス。
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それぞれのベッドルームからは驚くほど美しい景色を眺められる
主寝室。
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ライブラリーには大きな作り付けの本棚と自然光を取り入れる大きな窓がある
ライブラリー。
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物件情報によると、この物件には造園家のジョン・シャープ(John Sharp)が設計した緑豊かな庭園もある
庭を見渡せるシーティングエリア。
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2008年に増築された作られたアーモンド型のプールは家のファサードを映し出している
新しいプール。
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