賃貸に住むメリットがここにある。HARUMI FLAGが持つ「環境・交通・ダイバーシティ」の意味

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提供:HARUMI FLAG

東京都中央区晴海の約13ヘクタールにおよぶ広大な敷地に、分譲街区と賃貸街区、商業施設を持つ「HARUMI FLAG」。2024年春の街開きに向けて注目を集めている。

この環境・交通・ダイバーシティの最先端都市を作り上げたのは、14社25名の建築家・デザイナー。多彩な個性と感性を、時にぶつけ合い時に融合させながら、光・風・水が豊かに息づく街づくりを実現した。

その中でも賃貸住宅街区「PORT VILLAGE」は、 一般賃貸住宅 に加えてシェアハウス、シニア住宅、介護住宅、保育施設などから構成されるいわばHARUMI FLAGの「多様性の象徴」だ。

その設計デザインを手がけた日建ハウジングシステムの渋谷篤氏に、多世代が集い多様な暮らしを提案する「PORT VILLAGE」に込めた想いと工夫を聞いた。

世代、さまざまな価値観を「結びつける」

渋谷氏

日建ハウジングシステム 常務執行役員の渋谷篤(しぶや・あつし)氏。2001年に日建ハウジングシステムに入社以来、民間分譲・賃貸集合住宅や再開発事業の設計監理業務に従事。2016年からは社内組織「lid研究所」の所長を務め、商品開発、建材開発、新規ビジネスの構築など幅広い活動を行っている。グッドデザイン賞、CLTアイディアコンテスト2017国土交通大臣賞、London International Creative Competition Finalist、Design for Asia Bronze Awards、MIPIM ASIA Silver Awardなどを受賞。

渋谷氏は、初めてHARUMI FLAGの構想を聞いた時「建築家としても暮らす側の視点から考えても、純粋にワクワクした」と振り返る。

「東京の中央区でこれほどの面的な広さがあり、しかも三方が海に面している開放感のある土地に新たな街ができると。その驚きと興奮は忘れられません。

またHARUMI FLAGのプロジェクトでは、マスターアーキテクトの光井純氏を筆頭に、各所で活躍している建築デザイナーの方々と組織を越えて協働できると聞き、大きな期待感を持ってこの一大プロジェクトに取り組みました」(渋谷氏)

渋谷氏が設計デザインを担当した「PORT VILLAGE」が他の分譲街区と大きく異なるのは、賃貸街区であり、一般賃貸住宅の他にもシニアレジデンスやシェアハウス、保育所といった多用途の住まい・施設が集まっている点だ。

そのため、個性を際立たせながらも「HARUMI FLAG」としての統一感をもたせることが求められた。

「『HARUMI FLAG』全体としては“和技新象”というコンセプトが掲げられており、そこから生まれたインスピレーションを各所に落とし込むことで、全体の統一感と個性の発揮を両立させていく方針でした。

そのうえで、『PORT VILLAGE』のコンセプトは“結(ゆい)”。幅広い世代の方々が多様な用途で集う街区だからこそ、それぞれの価値観や住まい方を結びつけていこうという想いを込めています。

具体的には、日本の伝統的な建築の要素をデザインに散りばめました。動きや重なりを想起する『ひだ』や、凹凸の陰影から奥行を見せる『もやい』、曲線美でしなやかさを表す『照り・むくり』という3つを軸にしています」(渋谷氏)

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側面は凹凸によって陰影をつくりだし、奥行き感のあるデザインになるようにした。

提供:HARUMI FLAG

多様性をデザインで表現する「PORT VILLAGE」

街全体の基本計画から参画している日建ハウジングシステムとして、地区全体の入り口であり難易度の高い賃貸街区の設計・デザインに挑んだところにも、集合住宅専業の設計事務所として50年以上の実績を積んできた矜持がある。

設計時は、細部までこだわって作り上げたと話す。

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提供:HARUMI FLAG

「バルコニーの要素は各棟でなるべく統一し、全体としてはまとまりあるデザインになるよう意識しました。

とはいえ、どこがシニアレジデンスでどこがシェアハウスなのか、外から見てもきちんと判別できるようにもしたかった。

そのため、例えばシェアハウスの共用部では外から見える部分をあえてアピールしつつ、それ以外の部分は全体になじませるといった方法で、デザインにメリハリをつけました。統一感を崩さず違いを伝えるという考え方です」(渋谷氏)

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エントランスには木組みの手法を採用。木漏れ日のような光を感じる空間を実現している。

提供:HARUMI FLAG

コロナ禍を経て、住まいに求められるものとは

多様な暮らしを実現する「HARUMI FLAG」そして「PORT VILLAGE」という場所に、これからどんな光景が広がっていくのだろうか。

「コロナ禍を経験し、公共空間の本質的な在り方が見直されました。人が集まれることがいかに尊いか、誰しもが改めて実感したはずです。

そのために必要となるのが、広く開放的で、安全安心が確保された空間。『HARUMI FLAG』のプロジェクトがスタートしたのはコロナ流行以前ですが、これからの社会に求められる要素を備えた街だと言えるでしょう」(渋谷氏)

例えば、HARUMI FLAGの駐車場機能はすべて地下に配置されている。

「タワーマンションでもない都心部の大規模住宅ではなかなかない設計」と渋谷氏。

他にも敷地の中央に位置する中庭など、ゆとりと豊かさを随所に体現した創意工夫は、新しい時代の暮らし方そのものを提案している。

「団地に始まり、バブル経済崩壊後の日本の住まいは、効率性を重視する時代の思想を映し出してきました。

バリアフリーやユニバーサルデザイン、プライバシー保護や多様性など、時代が進む中で育まれてきた考え方が住空間にも反映されるようになりました。

『HARUMI FLAG』が誇る空間的なゆとりは、今の時代が求める一つの形でもあると思っています。

その上で賃貸住宅に暮らす魅力は、やはり住み替えのしやすさ。『PORT VILLAGE』には、面積やコンセプトの異なる住戸が多数あるので、同じ建物の中でもさまざまな楽しみ方ができると思います。

フットワーク軽く、自分たちらしい暮らしを実現してほしいですね」(渋谷氏)

渋谷氏


HARUMI FLAGについて、詳しくはこちら。

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