まるで宝探し? 返品された商品を大量転売するディスカウントストアに行ってみた

筆者

「エブリデー・クレイジー・ホット・ディールズ」に行ってきました。

Aaron Mok/Insider

  • 「エブリデー・クレイジー・ホット・ディールズ(Everyday Crazy Hot Deals)」は返品された商品を仕入れて転売する店だ。
  • ターゲット(Target)といった店の商品は割引価格で販売されていて、曜日によって価格も異なる。
  • 電子機器から台所用品、家具まで、この店には何でもある。

筆者はアメリカのニューヨーク州ベスページにある「エブリデー・クレイジー・ホット・ディールズ」に行ってみた。どんな商品があるのか、曜日を変えて3日通った。

エントランス

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Source: KJOY 98.3 


2022年9月にオープンしたこの店を筆者は初めて、土曜日の午後早めの時間に訪れた。店に入るとすぐに、商品の多さに圧倒された。

店内の様子

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店に行ったのが土曜日だったので、店の商品は全て(一部例外はあるものの)12ドルだった。価格は仕入れのある木曜日が近付くにつれ安くなり、週末が最も高い。

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店内には曜日ごとの価格が表示されている。

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商品はカテゴリー別に整理されていないので、いろいろなアイテムがごちゃ混ぜになったコンテナを1つ1つ見ていかなければならない。フェイスマスクが大量にあった。

店内の様子

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特に「これを買おう」と決めて行ったわけではなかったので、何か面白いものがないか見て回った —— 日記やボードゲーム「オペレーション」、ゴキブリ用の殺虫剤、電動マッサージ器、不気味なハロウィーンの仮装マスク、ウィッグなど、さまざまなアイテムが目を引いた。

店内の様子

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破れたり、中身が入っていない箱も多かった。

店内の様子

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封がされている箱の中を見たい場合は自分で開けず、カスタマーサービスへ持って行かなければならない。スタッフが箱を開けてくれる。

カスタマーサービス

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大半の商品がコンテナにごちゃ混ぜに入っている一方で、一部の商品はカテゴリー別に特別価格でまとめられている。ラックにかけられた服は土曜日と日曜日で価格が変わり…

店内の様子

ここにある服は土曜日は2着で10ドル、日曜日なら3着で10ドルだ。

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カートにまとめられたノートは5冊で1ドルだという。

店内の様子

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化粧品が集められたコンテナもあった。1つ3ドルだ。

店内の様子

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スマホケースも売っている。5つで2ドルだ。

店内の様子

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ハリボーのグミベアやリーセスのピーナッツバターカップなど、ハロウィーンの定番のお菓子もあった。筆者が見たお菓子は問題なかったが、店内には購入前に賞味期限を確認するよう注意書きが掲げられていた。

店内の様子

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ただ、カテゴリー別に「まとめられている」と言っても、中にはかなり適当にまとめられたコンテナもあった。もつれたコード、ケーブル、ノートパソコンの充電器などが入ったこのプラスチック製のコンテナもその1つだ。

店内の様子

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家具や大きなおもちゃなども一定価格の対象外だ。

店内の様子

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筆者が目にした最も高額な商品は、グーグルの「Nest Doorbell」やサムスンの「Galaxy Watch 4」といった電子機器で、レジの近くに置かれていた。それぞれ150ドルだった。

店内の様子

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筆者が店内を見て回っていると、スタッフが商品を追加し、そこへ買い物客が集まって来た。

店内の様子

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安いものを買いにだけ来る人もいるが、店側は個人でもっと高い値段で転売できそうものを探すことをお薦めしている。店では携帯電話で商品の値段を調べ、TikTokで転売できそうかどうか話し合う若者の姿も見かけた。

店内の様子

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Source: Crazy Hot Deals


それぞれのコンテナをじっくり1時間半ほど見て回ったが、この日は12ドルで買いたいと思えるものを見つけられなかった。そこで全てが1ドルになる水曜日にまた店に来ることにした。

店内の様子

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次の週の水曜日にもう一度来てみると、コンテナに入っている商品の数は少なく、前回よりもさらにごちゃごちゃしていた。

店内の様子

水曜日に見たコンテナの様子。

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ただ、新たに仕入れた商品をチラ見できたのは楽しかった。おもちゃのマスタングコンバーチブルやプラスチックでぐるぐる巻きにされた台所用品のセットなどもあった。布がかけられているコンテナには、金曜日から店頭に並ぶ新しい商品がすでに入っていた。

店内の様子

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何が入っているか分からないコンテナを30分ほど眺めた筆者は、新しい商品が並ぶ金曜日にもう一度来てみることにした。

店内の様子

黒い布がかけられているコンテナは、まだ中を見ることができなかった。

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金曜日の午前11時頃、筆者はもう一度エブリデー・クレイジー・ホット・ディールズにやって来た。客も多く、それぞれのコンテナは新しい商品でいっぱいだった。

店内の様子

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筆者が店に着いた時はこの日最初の補充が行われていた。多くの客が新しい商品にかけられた布をスタッフがはがすのを待ちわびていた。

店内の様子

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店員がメガホンを使って、買い物のルールを説明した。安全を確保するためだ。

店内の様子

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説明が終わると店員は全員に両手を上げるよう指示した。大声で3つ数えると布を一斉に引きはがし、ショッピングの始まりを告げた。

店内の様子

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客はとりあえず目の前の商品を次々とカートに入れていく(あとから精査するようだ)。大小さまざまな箱でカートはいっぱいだ —— 自転車まで載せている人もいた。

店内の様子

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客が掘り出し物を探していると、メガホンを持った店員が当たりくじの数字を発表し始めた。当選すると、店で使える50ドルがもらえる。

くじ

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今回は大学ノートや電気毛布など、買いたいと思うものがたくさん見つかった。

店内の様子

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自分の好きなものが見つかるたびにワクワクして、もっといいものがあるのではないかと探し続けてしまう。

店内の様子

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1時間ほどコンテナを見て回ったところで、後ろ髪をひかれつつもこれ以上探すのはやめて会計を済ませることにした。レジ係はカートにいくつ商品が入っているか数えて、12をかけて合計いくらになるか計算していた。家族と一緒に買い物をしたとはいえ、合計金額が300ドルを超えていたことに驚いた。

店内の様子

300ドル以上使ってしまった…。

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自分が手に入れた商品には満足したものの、必ずしも必要ないものにお金を使い過ぎたという思いが残った。ただ、エブリデー・クレイジー・ホット・ディールズでの買い物は楽しかったし、なぜだか気分がスカッとする体験だった。

戦利品

筆者は結局、電気毛布(2枚)やキリンのマグカップ、収納ケース、ノートなどを購入した。

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