インテリアデザイナーに聞いた、2023年の寝室のトレンド

インテリアデザイナーによると、2023年はカラードレンチングが流行し、ベアフロアは廃れるという。

インテリアデザイナーによると、2023年はカラードレンチングが流行し、ベアフロアは廃れるという。

Ground Picture/Shutterstock; ImageFlow/Shutterstock

  • 寝室インテリアの今年流行るスタイルと廃れるスタイルについてインテリアデザイナーに尋ねた。
  • ナチュラルな要素、曲線的なデザイン、カラードレンチングがトレンドだという。
  • 真っ白な寝具やコテージコアのインテリアは廃れるだろう。

ナチュラルな要素は引き続き流行

木の家具や植物などのナチュラルな要素を取り入れる寝室が増えるだろう。

木の家具や植物などのナチュラルな要素を取り入れる寝室が増えるだろう。

Wachirawit Iemlerkchai/Getty Images

Davis Interiorsの創設者兼主任デザイナーのジェニファー・デイビス(Jennifer Davis)は、2023年も引き続きナチュラルな要素が寝室に取り入れられると言う。

リネンの寝具、植物繊維でできた壁紙、天然木の家具、織物のシェード、天然石を用いた照明器具やナイトスタンドなどのナチュラルで質感のある素材だ。

トレンドカラーも、ナチュラルな要素を反映し、ソフトでクラシックなニュートラルカラーが引き続き主流になると予想される。


ヴィンテージや代々受け継いだ家具が人気に

2023年は、ヴィンテージや手作りの家具の人気が高まる。

2023年は、ヴィンテージや手作りの家具の人気が高まる。

TabitaZn/Shutterstock

Sarah Barnard Designのインテリアデザイナー、サラ・バーナード(Sarah Barnard)は、ヴィンテージ家具の人気が上昇するとInsiderに語っている。

「ヴィンテージや手作りの代々大切にされてきた家具を寝室に取り入れることは、ますます人気が高まっている。品質と個人的な価値の観点から時間が経っても耐えられるアイテムが求められている」

センチメンタルな感情を呼び起こしたり、芸術的であったり、喜びをもたらしたりするようなベッド、ナイトスタンド、化粧台に魅力を感じる人が多いだろうとバーナードは述べた。


燭台やペンダント照明が増えている

ベッドサイドにテーブルランプを置くことは、減少する傾向にある。

ベッドサイドにテーブルランプを置くことは、減少する傾向にある。

Jodie Johnson/Shutterstock

Diana Lombard Interiorsのデザイナー、ダイアナ・ロンバード(Diana Lombard)によると、燭台やペンダントライトを購入する人が増えているという。

「私のクライアントの大半は、伝統的なベッドサイドランプではなく、ベッドサイドテーブルの上に壁掛けの燭台かペンダントライトを設置することを好む。これだとナイトスタンドの上には多くのスペースが残り、必要な物を置いたり何かを飾ったりすることができる」

ロンバードは、ペンダントライトや燭台は、独特なデザインでより個性を発揮することができるとも述べている。


曲線的なインテリアは、今後も勢いを増していく

直線的なラインは硬く感じられるが、曲線的なデザインは寝室にソフトで静かなトーンを加えることができる。

直線的なラインは硬く感じられるが、曲線的なデザインは寝室にソフトで静かなトーンを加えることができる。

Vladimir Trynkalo/Shutterstock

インテリアデザイナーのシャネイド・マカリスター・フィッシャー(Shanade McAllister Fisher)は、波打つような装飾や、よりソフトで曲線的なラインを用いたデザインが増えると予想している。

「完璧にシンメトリーな直線を用いたインテリアだと、寝室は寝転がってリラックスする空間というより、病院のような雰囲気になってしまう」


カラードレンチングの人気は今後も続く

壁、トリムのほか、枕やその他の調度品のトーンを合わせることをカラードレンチングという。

壁、トリムのほか、枕やその他の調度品のトーンを合わせることをカラードレンチングという。

Ground Picture/Shutterstock

インテリアデザイナーのコートニー・ウォーラーシャイム(Courtney Wollersheim)は、空間に深みのあるムーディなトーンを加えるカラードレンチングは、今後も人気が続くだろうと語っている。

「深みのある色はモダンなタッチを加え、最もパーソナルな空間に落ち着きと癒しのムードを与えることから、2023年にこのトレンドを取り入れる人も多いだろう

チャコール、ネイビー、ワインレッド、エメラルドグリーン、ジュエリートーンなど、リッチでムーディな色調がトレンドになるとウォーラーシャイムは予想している。カラードレンチングの色調に、寝具、カーテン、ラグ、家具なども合わせるといいだろう。


一方、真っ白な寝具はもう流行らない

真っ白な寝具の代わりに、カラフルなシーツが取り入れられることが多い。

真っ白な寝具の代わりに、カラフルなシーツが取り入れられることが多い。

dabyki.nadya/Shuttershock

インテリアデザイナーのジェン・ダラス(Jen Dallas)によると、真っ白な寝具ではなく、カラフルなシーツや毛布を使う人が増えており、このトレンドは今後も続くだろうという。

「複数のテクスチャーを組み合わせたゴージャスな色合いのシーツを思い浮かべてほしい。ベッドの足元にすてきな組み合わせのブランケットがあれば、シーツの下に潜り込むほどではなく、単に昼寝をしたいときに役立つだろう」

美しさを引き立てるために、異なるテクスチャーを組み合わせてみるといいとダラスは述べている。


寝室でのコテージコアは、もう流行らないだろう

コテージコアのインテリアは、廃れつつある。

コテージコアのインテリアは、廃れつつある。

Wirestock Creators/Shutterstock

Hi-Spec Designのインテリアデザイナー、サハール・サファリ(Sahar Saffari)は、2022年のコテージコア(田舎風のくつろいだ暮らし方)のトレンドが、今年は廃れるだろうと述べている。

「このようなトレンドは、家の多くの部分を変え、場所も取ることから、長くは続かないだろう。その雰囲気で満たされてしまうと飽きてしまい、家の個性も失われてしまう」

多くの人がコテージコアに飽き、代わりに自ら作り上げることができるインテリアデザインのトレンドを選ぶようになるとサファリは予想している。


ベアフロアはもう流行らない

寝室の床を、ラグなどを敷かないベアフロアにすることは、流行遅れになりつつある。

寝室の床をラグなどを敷かないベアフロアにすることは、流行遅れになりつつある。

AndjeiV/Shutterstock

バーナードによると、ベアフロアが流行らないのは、居心地の良い、暖かい空間が好まれるようになったからだという。

「2023年は快適性が求められており、心地良いラグが敷かれていると、暖かく、ずっとくつろいでいたくなるような寝室になる。ハードウッドのフローリングはまだ人気が高いが、ベッドの出入りの際に足が着地する部分をやわらかな素材にすると、心地よく守られた雰囲気にすることができる」


寝室の「スリーク&スムース(なめらかに洗練された)」なスタイルの流行はひとまず終わった

スリーク&スムースのスタイルは、冷たく見えることがある。

スリーク&スムースのスタイルは、冷たく見えることがある。

Sheila Say/Shutterstock

Kristiina Eljand Interiorsのインテリアデザイナークリスティーナ・ルージマ(Kristiina Roosimaa)は、2023年には、なめらかで光沢のある素材を用いて洗練された雰囲気に仕上げた「スリーク&スムース」のスタイルは少なくなると予想している。

クールなヴィンテージアイテムやテクスチャーを加えて、空間に深みと個性、快適さを与えたいと考える人がますます増えている」

最近では家で仕事をしたり、人と集まったりする時間が増えたため、快適で穏やかな空間にすることが優先されるようになったとルージマは述べていた。

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