グーグルのサンダー・ピチャイCEOは先日、大量の従業員の解雇を発表した。
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- グーグルのあるエンジニアが、自身の解雇に1月20日午前3時に気づき、ショックを受けたと語った。
- クリス・マクドナルドはその通知を読んだ20分後に仕事用アカウントからロックアウトされたという。
- まだ仕事についている他の技術者にとって、グーグルの解雇が「モーニングコール」になってほしいと彼は言う。
先日解雇された1人のグーグルのエンジニアが、解雇に気づいた20分後に会社のオンラインシステムから締め出されたと語った。
グーグルの親会社であるアルファベットは2023年1月20日、大規模なレイオフを発表した。グーグルでシニアソフトエンジニアとして働いていたクリス・マクドナルド(Chris McDonald)は、職を失った約1万2000人の従業員の1人だ。
彼は、グーグルで働いた4年間は本当に楽しかったとInsiderに話した。
マクドナルドは睡眠障害のため、20日の午前3時に目を覚まし、プライベートのメールをチェックしようとした。驚いたことに、グーグルはメールで彼に仕事はもうないと知らせてきたという。
「とても驚いた。最初は間違いかと思った」と彼は話した。
マクドナルドはその後、会社のパソコンでログインして仕事のメールを確認し、グーグルから同じ知らせが来ていることに気づいた。彼は上司に、何が起きたのか聞きたいとメッセージを送ったという。
パソコンからログインして20分で、彼は会社のシステムからロックアウトされ、仕事のメールを確認できなくなった。Insiderはマクドナルドに送られた雇用に関する通知と、ブロックされたメールアカウントのスクリーンショットを確認した。
マクドナルドは「ショック状態」で、「現実味がなかった」と話した。
「私の認識では、私の業績はよかったと思う。約1年前にシニアエンジニアに昇格した。私のチームが好きだったし、仕事に情熱を持って打ち込んできた。だから、これは驚きだった」
これはエンジニアへの「モーニングコール」
マクドナルドは、彼の上司とその上司から解雇の理由についてはわからないと言われ、彼らもショックを受けているという。
グーグルの解雇の通知方法は精神的に苦痛を与えるとマクドナルドは言う。さらに、解雇されたことは「残念」で「人生を台なしにする」ものだと付け加えたが、彼はそれほど動揺していなかった。
彼はグーグルの労働条件に満足しており、また同じような環境を見つけられるかどうか心配だという。彼のチームは、彼の睡眠障害について理解を示してくれていたが、新しい仕事では影響を与える可能性もあり、「職を失うことは最悪だ」と話した。
「これが運よく解雇されなかった人々にとってのモーニングコールになるといいと思う」と彼は話した。技術労働者に組織化を促し、もしかすると解雇されたのは「あなただったかもしれない」と付け加えた。
グーグルの広報担当者はInsiderに対して、レイオフを発表したサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOのブログ投稿を紹介し、「今我々が共有できることはこれがすべてだ」と述べた。
グーグルのレイオフは他の従業員にも驚きをもたらした。1月23日に行われた集会で、あるグーグルの従業員は上層部に、レイオフの後で再び「心理的安全」得るにはどうしたらよいのかを尋ねた。また、別の解雇されたグーグルの従業員は、解雇に気づいたことについて、「平手打ちされた」とツイートした。