グーグルのサンダー・ピチャイCEO。
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- グーグルがAIを搭載した検索エンジンのデモを計画していると、ニューヨーク・タイムズが報じた。
- また、2023年中に20以上の新製品を発表する予定であると同紙は報じている。
- OpenAIのChatGPTの登場は、グーグルを大きく揺るがしたと言われている。
グーグル(Google)は2022年12月にChatGPTの台頭を巡って「コードレッド」を発令した後、AIに改めて注力しているようだ。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、OpenAIのチャットボットがグーグルを大きく揺り動かしたとを報じた。
グーグルは2023年、20以上の新製品を発表し、AIチャットボット機能を備えたバージョンのグーグル検索をデモする計画だと、NYTはプレゼンテーションと計画に詳しい2人の人物の発言を引用して報じた。
グーグルの広報担当者、リリー・リン(Lily Lin)はInsiderにこう語った。
我々は、AI技術が有用で安全であることを確認するために、内部でテストを続けており、近いうちに外部でより多くの経験を共有することを楽しみにしている
彼女は、グーグルがこの技術のより広い社会的な影響を考慮していると付け加えた。
ChatGPTの公開は、従来型の検索エンジンの将来に対する懸念を呼び起こした。OpenAIに出資しているマイクロソフト(Microsoft)は、ChatGPTの背後にある技術を組み込んだBingのリリースを計画していると報じられている。それは3月末までに表面化する可能性があるとThe Informationが報じている。
The Informationによると、その目的は、関連するリンクを表示するだけでなく、検索に対する回答をユーザーに提供することだという。
AIの専門家、検索エンジンの専門家、そしてグーグルの現・元社員は口を揃えて、ChatGPTは不正確な回答が懸念されるため、まだグーグル検索の代わりにはなりそうにないとInsiderに語った。
NYTは、安全性、誤った情報への取り組み、事実の正確性の確保が、チャットボット検索のデモにおけるグーグルの優先事項であると報じている。