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グーグルからの解雇通知メールは「冷たい」ものだった…8年間働いたエンジニアはレイオフを予感していた

グーグルの親会社アルファベットのサンダー・ピチャイCEOは、1月20日にグーグルの大量レイオフを発表した。

グーグルの親会社アルファベットのサンダー・ピチャイCEOは、1月20日にグーグルの大量レイオフを発表した。

AP

  • レイオフされたグーグルのエンジニアは、「嫌な予感」を感じ、迫り来る人員削減を察知していたと語った。
  • ザック・ボウリングは、以前別の会社からもレイオフされたことがあり、そのプロセスはよく理解しているとInsiderに語っている。
  • グーグルから送られた解雇通知のメールは「冷たい」「顔が見えない」もので、彼を「孤独」にしたと述べた。

グーグル(Google)でのエンジニア職をレイオフされたザック・ボウリング(Zac Bowling)は、「嫌な予感」を感じてレイオフの到来を察知し、その後に届いた「冷たい」解雇通知のメールによって「孤独」になったとInsiderに語っている。

グーグルでの勤務歴約8年のボウリングは、ここ数カ月だけでなく何年も前から大手ハイテク企業でさまざまな変化が起きているため、レイオフが間近に迫っているのではないかと感じていた。彼は過去に2回、他の会社からレイオフされたことがあり、そのプロセスについてよく理解していると語った。

ボウリングによると、一部の社員に出張制限が設けられ、特定予算の削減、一時的な採用凍結が実施された。さらにチームビルディングのために毎年割り当てられる「交遊費(fun budgets)」も削減されたという。ボウリングは、グーグルで働いた8年の間に、福利厚生が「つまらなくなくなっていった」と言う。

しかし彼は、2023年1月20日にグーグルが発表した1万2000人という世界規模のレイオフに、自分が含まれるとは思いもしなかった。

Insiderは、ボウリングに宛てた解雇通知のメールのコピーを確認している。

グーグルによるレイオフは、メタ(Meta)、マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)といった大手ハイテク企業の動きに続くものだ。

「この流れに従うだろうという予感があったし、他の大企業がやっているのと同じことをするのは、グーグルにとっていい口実になる」とボウリングは述べた。

別れの言葉もない、ただの「冷たい」メール

ボウリングは、レイオフが発表された日、自分の運命に気づかないまま目覚めたという。コーヒーを入れた後、個人用ノートパソコンをチェックすると、上司からリンクトイン(LinkedIn)経由で届いたメッセージに「残念なことになった」と記されていた。

彼は混乱し、携帯電話で仕事のメールを確認したが、自分のアカウントは消えていた。その時点で、彼の心は「すぐに沈んだ」という。仕事用ノートパソコンにログインすると、会社のメールや他の仕事用のアカウントのパスワードが使えなくなっていた。

1時間後の午前9時、個人アカウントにグーグルからメールが届き、「もうこの会社での仕事はない」と告げられた。ボウリングは、このメールを「冷たい」「人間味のない」「顔の見えない」ものだったと表現している。

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