火星探査機が撮った写真は、クマの顔に見える。
NASA/JPL-Caltech/UArizona
- NASAの探査機が火星の岩石の面白い写真を送ってきた。
- クマの顔のようだ。
- NASAはこれまでにも、ユニークな岩石の写真を撮影してきた。
NASAの火星探査機が、クマに見える珍しい岩石の写真を送信した。
「火星にクマ?」
写真の解析を行ったチームからのプレスリリースには、そう書かれていた。
そんなことはないのだが、2022年12月12日に撮影されたこの写真は確かにクマに似ている。
このパターンは、崩壊した構造の周囲にできた円形の破砕によるものだ。正しい角度から見るとクマの口のように見える。
科学者は、これがかつて堆積物で満たされた衝突クレーターであった可能性を示唆しており、これが円形の亀裂の原因であると考えている。
プレスリリースによると、中央の盛り上がりは、火山か泥の噴出口だった可能性がある。
2005年に打ち上げられた火星周回探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」は、そのミッションで画期的な成果をもたらしてきた。
一方で、火星探査機は興味深い宇宙の写真という形のエンタテインメントももたらした。
人間の脳は、自分が見たものを認識できる形に当てはめようとする傾向があり、それはパレイドリア(Pareidolia)と呼ばれる現象として知られている。
例えば、火星探査機は2019年、「スター・トレック」のロゴに似た写真を撮影した。
NASAの火星探査機が撮った写真をズームアップすると、顔に飛びかかろうとするカニのようなエイリアンが写っていると言う人がいたが、もちろん、NASAは否定した。
火星のグーグルマップにはマハトマ・ガンディーの顔が見えると言う人もいる。
パレイドリアを象徴する最も有名な例が、1976年にNASAのバイキング1号が撮影した「火星の顔」だ。
「火星の顔」は、1976年にバイキング1号が撮影した。
NASA
人の顔に見える形は、多くの陰謀論を巻き起こした。
残念ながら、近づくとその謎の顔は山以外の何ものでもない。
「火星の顔」のある場所の地形の3D画像。
NASA