撮影:加藤肇
間食やお酒のつまみにピッタリなドライフルーツ。私も仕事の合間に食べることが多い。
フードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix(アップサイクル・バイ・オイシックス)」から梅のドライフルーツが登場したので、さっそく購入して食べてみた。
チョーヤ梅酒とのコラボ
「梅酒から生まれた しっとりドライフルーツ(50グラム入り)」税込538円
撮影:加藤肇
「梅酒から生まれた しっとりドライフルーツ」は、チョーヤ梅酒とのコラボで生まれた製品。
梅酒の製造に利用した後、梅酒の瓶に入れたりそのままの形で販売したりできなかった余剰の梅をアップサイクルして使用している。
食品ロス削減量は1パック(50グラム入り)当たり約120グラム。
2021年9月のオイシックス会員向けテスト販売で好評を得たため、食味をさらに向上させて今回の新発売となったそうだ。
しっとり柔らかい食感が楽しめる
撮影:加藤肇
手に取ると、硬めの質感。ただ、食べてみると、中はしっとり柔らかい食感だ。
甘味はそれほど強くなく、おだやかな酸味が口の中に広がる。梅の繊細な風味が感じられ、美味しい。
紅茶や日本茶、お酒だったら白ワインがよく合いそうな印象だ。
試しに一晩、プレーンヨーグルトに漬けてみたところ、梅が水分を吸って少しシャキッとした食感に変化した。
ヨーグルトもほどよく水分が抜けているので、このままクリームチーズのようにトーストに塗っても美味しいかもしれない。
価格はちょっと高く感じる
撮影:加藤肇
ただ、1パック税込538円という価格はちょっと高い気も……。
ドライフルーツはある程度は保存も利くので、大容量にして単価を抑えたパックのようなバリエーションもあると嬉しい。
また、栄養豊富でヘルシーなイメージがあるドライフルーツだが、カロリーもそれなりにある。
この製品には砂糖が使われており、50グラム当たり174kcalとなっている。食べ過ぎには注意が必要だ。
産地での雇用を確保する狙いも
提供:オイシックス・ラ・大地
この製品の良いところは、食品ロスの削減だけではない。
梅酒に漬けた後の梅を産地で再び買い戻し、生産者が自らドライフルーツに加工する仕組みを取り入れているのだ。
産地での雇用を確保しながら事業化することで、生産者の収入やモチベーションも向上する効果を狙っているという。
労働力不足という課題を抱え、持続可能なあり方を模索している日本の一次産業にとっても、注目の取り組みと言えるだろう。