「ナイキ × ティファニー エア フォース 1 LOW 1837」は3月発売予定。
Tiffany & Co.
- ナイキとティファニーが、初のコラボレーション・スニーカーを400ドルで発売予定だ。
- スニーカーは、序章に過ぎない。合計1000ドル以上のアクセサリー類もある。
- スターリングシルバーの靴べら、スニーカー・ブラシ、デュブレ、ホイッスルなどだ。
ナイキ(Nike)とティファニー(Tiffany & Co.)が3月、初のコラボレーション・スニーカーを発売する。
コラボ商品の写真がリークされると、スニーカー・マニアたちはネット上で堂々とこのスニーカーへの不支持を表明している。また、サンプルやデザインのビジュアルも公開されている。
アッパーはオール・ブラックのスエード、スウッシュにティファニーブルー、シルバーのヒール・プレートが施されている。3月7日発売予定で、価格は400ドル(約5万2000円)。ホワイト、ブラック、イエロー、ブルーの4種の靴ひもが付属する。NBAロサンゼルス・レイカーズ(LA Lakers)のスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)がニューヨーク・ニックス(New York Knicks)戦の前に未発売のこのスニーカーを着用していた。
だがこの「ナイキ × ティファニー エア フォース 1 LOW 1837」と呼ばれるスニーカーは、両社のコラボの序章に過ぎない。同時発売される予定のアクセサリー・コレクションは、合計で1000ドル(約13万円)を優に超えるものだ。
スニーカーのコラボレーションには、アパレル・アイテムが付随する傾向が強い。だが、クラシカルな高級ジュエリー・ブランドであるティファニーの場合、スターリングシルバーの靴べら、スニーカー・ブラシ、デュブレとホイッスルだ。価格帯は250ドルから475ドル(約3万3000円から6万2000円)。
「just do it」という声に、我々は耳を傾けた。
ティファニーには、日用品をスターリングシルバーで作り、販売してきた歴史がある。ベビースプーンは1本220ドル(約2万9000円)で公式ウェブサイトで販売されている。スターリングシルバーのフォト・フレームやボウル、ペンなどもある。
2021年、LVMHに158億ドル(約2兆700万円)で買収されて以来、ティファニーは数多くのコラボレーションを手掛けてきた。その中でビヨンセ(Beyoncé)・ジェイZ(Jay-Z)夫妻との提携は、古めかしいイメージを払拭し、若い顧客を引き付けるための取り組みだった。
先ごろ行われた収支報告でLVMHのCEO、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は投資家らに対し、ティファニーの利益が2022年、初めて10億ドル(約1300億円)を突破したと語った。LVMHのジュエリー・腕時計部門全体の収益は、18%増の115億ドル(約1兆5100万円)だった。その中にはティファニーの他、タグ・ホイヤー(Tag Heuer)やレポシ(Repossi)といったブランドが含まれる。
「皆から、なぜこんな金額で買収するのかと言われた。高過ぎると」
アルノーは先ごろの収支報告で投資家らに対し、ティファニーの買収について語った。
「だが当時はおそらく、経営のやり方にダイナミックさが足りなかった。そのことをとやかく言うつもりはないが、もし今買うとしたら、おそらく価値は2倍だろう」
2005年にティファニーブルーがDiamond Supply CoとNike SB Dunkのコラボモデルにインスピレーションを与えたことはあったが、ティファニーにとって、スニーカーへの進出は公式にはこれが初めてだ。姉妹ブランドのディオール(Dior)やルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)も近年、ナイキとはそれぞれエア ジョーダン 1(Air Jordan 1)やエア フォース 1でコラボレーションしている。小売価格は、いずれも2000ドル(約26万円)台だった。