「部下が打たれ弱くて困っています」。失敗を恐れずチャレンジさせるために上司ができるうまい働きかけ

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Darren Robb/Getty Images

今回は、読者の方からのご相談にお答えします。

マネジャーとして「打たれ弱い部下」「失敗を恐れてチャレンジしない部下」にどう対応すればいいのか悩んでいるとのことです。


Aさん

Aさん

私のチームの若手メンバーたち(20代後半〜30代前半)が打たれ弱くて困っています。私は常々「成功よりも失敗から学べるもののほうが大きいんだから、何でも躊躇せずトライしてごらん」と言っているのですが、世代の違いなのか妙に慎重な若者が多く、なかなか未知のことにトライしてくれません。

先日は部下の一人から、「今年度も残り半年になりましたが、このままでは僕の目標を達成できそうにないので、目標のバーを下げてもいいですか」と言われました。まだ半年も時間があるのに、なぜチャレンジもせず諦めるの!?と驚愕しました。

こんなとき森本さんだったらどう指導しますか?

(Aさん/40代前半/女性/企画職)


前提として、本人が「高い目標を追わない」「それにより給与が下がっても、あるいは上がらなくてもかまわない」ということであれば、それはそれで働き方の選択肢の一つだと思います。ダイバーシティ(多様性)が叫ばれる時代、そんな価値観が認められてもよいと思います。

ただ、私個人としては、Aさんのもどかしさに共感します。

チャレンジする経験によって人は大きく成長できますし、将来のキャリアの可能性も広がっていくのですから、チャレンジしないなんてもったいない。

それに若いうちは危機感を持っていなくても、年齢を重ねると後悔することになるかもしれません。

なにしろ会社からの指示に従って真面目にコツコツ仕事をこなすだけでは、給与アップも昇進も見込めない時代です。今でもすでに、キャリアに行き詰まって悩む40~50代の方をたくさん見ているからこそ、「失敗が許される」若手のうちにチャレンジしてほしいと思います。

では、どうすれば若手はチャレンジする気持ちになれるのでしょうか。マネジャーができる工夫についてお話しします。

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