アメリカが気球を撃墜、中国の反応はいつもと違う…国際法違反だとは考えていない

中国の秦剛外相。2023年1月15日、エジプトのカイロで。

中国の秦剛外相。2023年1月15日、エジプトのカイロで。

Fadel Dawod/Getty Images

  • アメリカが気球を撃墜したとき、中国はアメリカが国際法に違反しているとは言わなかった。
  • 今回は中国政府はそう考えていないと、ある法律専門家はニューヨーク・タイムズに語った
  • 中国はこれまで何度もアメリカが国際法に違反していると強く非難してきた。

中国を研究する法律の専門家は、アメリカが中国の気球を撃墜したことに対する2023年2月5日の中国の反応は、北京政府はアメリカが国際法に違反しているとは考えていないことを示していると語った。

2月4日にF-22戦闘機が気球を撃墜した後の公式声明で、中国はアメリカが「国際規範」に違反していると非難したが、アメリカの行動に対するこれまでの反応の多くとは異なり、「国際法」に違反しているとは言わなかった。

「アメリカは武力行使を主張したが、明らかに過剰反応であり、国際的な慣行に著しく違反している」と声明には書かれている。

中国と国際法の関係を研究しているホフストラ大学の法学教授、ジュリアン・クー(Julian Ku)は、その簡潔な声明の文言は「中国外務省が気球の墜落が明らかな法的違反であるとは考えていないことを反映している」と語った。

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