ゴールドマンS、バンカメら米金融大手4社が「年初来の株価上昇はもうすぐ終わる」と口を揃える理由

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米株式市場は年初来、絶好調と言える展開だが……。

REUTERS/Brendan McDermid

スイス金融大手UBSの富裕層向け資産運用部門グローバル・ウェルス・マネジメント(Global Wealth Management)のソリタ・マルチェリ北南米部門最高投資責任者(CIO)によれば、市場には好材料が揃っており、投資家たちがここ数週間活気づいているのも無理はない。

米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを減速、中国はゼロコロナ政策を終了させ経済活動を再開し、インフレは順調にピークアウト、労働市場も(1月の雇用者数や失業率から判断されるように)力強く、国内総生産(GDP)の伸び率は2期連続でプラス成長と、目白押しだ。

株価はポジティブに反応し、S&P500種株価指数は年初来8.4%(2月7日終値)の上昇を記録している。

しかし、「過剰な期待は禁物」とマルチェリは投資家に警鐘を鳴らす。米ウォール街の他の金融大手、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)もほぼ同じスタンスだ。

各社のストラテジストチームは直近の顧客向けレポートで、相場上昇はこれから数カ月かけて勢いが弱まっていくとの予測を伝えている。

以下では、米金融大手4社の見通しを比較してみたい。

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