「しまった、持ってない」とトイレで落ち込んだこと、女性なら経験あるのでは。
あるいは、ポーチを持って席を立つのがちょっと恥ずかしかったり……。
ただでさえ、体調もメンタルもしんどい生理のことだから、ナプキンのことで情けない気持ちになるのくらいはどうにかしたい。
広告収入で生理用ナプキンを無料配布
提供:オイテル
アプリのダウンロード数が50万を突破した「OiTr(オイテル)」というサービスをご存知だろうか。
商業施設、大学、公共施設などの女性用個室トイレに、モニター付きのディスペンサーを設置し、必要な人は無料で生理用品を利用できるというサービスだ。
デジタルサイネージからは無音の広告が配信され、その収益によりナプキンの無料提供を実現させている。
どうやって利用する?
利用できる個数は25日間で7個まで。1個受け取ると、次は2時間後から利用可能となる。
提供:オイテル
アプリをダウンロードすれば、誰でも無料で利用することができる。
2022年12月時点で、全国175ヶ所に2410台が設置されている。設置場所は駅ビルやショッピングセンター、図書館などの公共施設、大学など、案外身近なところにある。
提供:オイテル
アプリ上のマップを使えば、近くの設置場所をチェックすることも可能だ。
今後は設置場所を増やすとともに、スマホを持っていない人も利用できるよう、他の提供の仕組みも計画中とのこと。
生理に伴う負担を減らすために
Macrovector/Shutterstock
プラン・インターナショナルのアンケートによると、1ヶ月のナプキンの購入額は、平均300〜700円ほど。年間3600〜8400円、生涯で考えると数十万にもなる。
なお、低用量ピルや痛み止め、婦人科の診療費などはここには含まれていない。
経済的な理由で生理用品の購入をためらったことがあると答えた人は、全体の30%にもなる。
もちろん、生理の負担は費用のことだけではない。
オイテルを実際に利用したユーザーからは、「緊急時はもちろんだが、持ってくるのを忘れることって結構あると思う。そんな時、今まで交換を我慢していたが、我慢する必要がなくなった」など、心と体への負担が減ったという声が多数寄せられた。
無料で利用できること自体もとてもありがたいし、何より必要なときに我慢したり、ブルーな気持ちにならずに済むって安心する。