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マイクロソフトがChatGPTに注力する理由。「検索エンジンのシェア1ポイント増で2600億円の増収」

マイクロソフト

マイクロソフトのサティア・ナデラCEO。

Christophe Morin/IP3/Getty Images

検索エンジンの間で熾烈な戦いが繰り広げられている。

2023年2月初め、ChatGPTを搭載したマイクロソフト(Microsoft)のBingとグーグル(Google)のAIチャットボットBardは、注目を浴びようと競い合っていた。それぞれが行った派手なプレゼンテーションは、我々が慣れ親しんできた従来の検索エンジンがAIによって一変しようとしていることをアピールしていた。

Bingの狙いは、グーグル検索(Google Search)のユーザーだけではない。グーグルから広告主を奪取するというのも目的の一つだ。検索広告は、約5000億ドル(65兆円、1ドル=130円換算)規模のデジタル広告市場の中でも特に高い収益を見込める分野であり、たとえマイクロソフトがグーグルの独占市場にわずかな穴を開けたとしても、全体としてはさほど響かない。つまり、検索エンジン利用者のシェアをたった数ポイント伸ばすだけでも、数十億ドル(数千億円)の増収が見込まれるということだ。

2月7日に行われたアナリスト向け説明会で、マイクロソフトの財務チーフ・バイスプレジデント(CVP)、フィリップ・オッケンデン(Philippe Ockenden)は、次のように述べた。

「検索広告市場におけるシェアを1ポイント拡大するごとに、当社の広告事業は20億ドル(約2600億円)の増収が見込めるのです」

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