ソフトバンク孫会社が「ジェネリックAirTag」など発表、1300円差の実力は?

+Style まもサーチ3を装着している犬の人形

みまもり用途などに使える「+Style まもサーチ3」が発表になった。

撮影:小林優多郎

ソフトバンク孫会社のBBソフトサービスが運営するIoTブランド「+Style(プラススタイル)」は2月9日、見守り用途と紛失防止用途の2種類のタグを発表した。

発表された製品の直販価格(税込)は以下の通り。直販サイトや各種ECサイトで同日に発売した。

  • +Style まもサーチTag……3480円
  • +Style まもサーチ3……5280円(別途、通信料が発生)

一体、どんな製品なのか。

機能と価格を抑えたジェネリックAirTag

+Style まもサーチTagとAirTag

写真左から「+Style まもサーチTag」と「AirTag」。+Style まもサーチTagには右上にストラップホールがある。

撮影:小林優多郎

2製品とも外観や名称が似ているがその機能は大きく異なる。

「+Style まもサーチTag」は、ひと言で表すなら「ジェネリックAirTag」だ。

「AirTag」はアップルの忘れ物防止タグ。タグを荷物などに取り付け、iPhoneやiPad、Macから、音やセンサーを使って、ありかを特定できる。

AirTagの最大の魅力は「見つけやすさ」にある。AirTagはアップルのデバイスネットワーク(Find My network)で位置情報を特定できる仕組みなので、iPhoneユーザーの多い日本では特に使い勝手がいい。

+Style まもサーチTagはAirTagと同じくFind My Networkに対応している。セットアップおよび場所を探すときに使うアプリもiPhoneなどの「探す」アプリを使う。

「探す」アプリと+Style まもサーチTag

+Style まもサーチTagはiPhoneなどに標準インストールされている「探す」アプリで使える(セットアップ時は「その他の対応している持ち物」を選択する)。

撮影:小林優多郎

「探す」アプリのスクリーンショット

「探す」アプリでは、名付けや目印になる絵文字の設定など、AirTagと同じ感覚で設定できる。

画像:筆者によるスクリーンショット

+Style まもサーチTagとAirTagのバッテリー

+Style まもサーチTagとAirTagは同じ「CR2032」のボタン電池を採用している。

撮影:小林優多郎

同じ探しやすさでありながら、直販価格はAirTagが4780円なのに対し、+Style まもサーチTagは3480円(いずれも税込)と1300円、安価な価格設定になっている。

もちろん、機能差もある。AirTagには、AirTagまでの距離・方向を、センチメートル単位の精度で示してくれる機能があるが、+Style まもサーチTagでは使えない。

近藤正充氏

BBソフトサービス 取締役執行役員 プラススタイル事業本部 本部長の近藤正充氏。

撮影:小林優多郎

ただし、それ以外の部分は「基本的にAirTagと同じ仕様」だと、2月9日に開かれた記者向け説明会で、+Styleの責任者の近藤正充氏は話した。

なお、同様の“ジェネリックAirTag”は、モバイルバッテリーなどを展開するAnker(アンカー)の「Eufy Security SmartTrack Link」(直販価格2990円)があるが、こちらの本体カラーは黒のみの展開だ。

LTE+Wi-Fi+衛星で「みまもり」

+Style まもサーチ3

「+Style まもサーチ3」は、子どもや高齢者のみまもり用途に特化している。

撮影:小林優多郎

一方、「+Style まもサーチ3」は、物の紛失防止にも使えるが、子どもや高齢の家族の「みまもり」を視野に入れた製品となっている。

+Style まもサーチ3は、LTE、Wi-Fi、衛星の3要素で位置を特定。LTE(ソフトバンク網)でその情報をサーバーに送り、保護者が現在地を確認できるようになっている。

+Style まもサーチ3の専用ソフトカバー

別売の専用ソフトカバー(1つあたり1780円税込)は全10種類。

撮影:小林優多郎

そのため、AirTagや+Style まもサーチTagとは違い、iPhone/Android向けにアプリがある。また、月額528円もしくは年額5500円の通信料を払う必要がある。

AirTagや+Style まもサーチTagは「現在の位置を示す」だけにとどまるが、+Style まもサーチ3の場合は、過去90日間分の移動履歴を保持するため、家族が危険な場所などに足を踏み入れていないかも確認できる。

子ども向け団体の推薦

社団法人日本PTA全国協議会の推薦商品および全国子ども会連合会の推奨商品の認定を受けている。

出典:+Style

なお、+Style まもサーチ3は社団法人日本PTA全国協議会の推薦商品および全国子ども会連合会の推奨商品に認定を受けている。

発売と合わせて、+Styleは自治体や学校に対して+Style まもサーチ3の無償提供を開始する。想定配布数は約1万台で、規定数に達したところで終了となる。

社会問題と移動活発化でニーズは増加するか

近藤氏は+Style まもサーチ3に関する説明の中で、日本における行方不明者の数が年間約8万人(2021年時点、2022年6月 警察庁生活安全局人身安全・少年課が発表)であることに触れ、「スマートプロダクトの力で行方不明者をなくしたい」と語った。

少子高齢化の中でみまもり用途のデバイスは重要性は上がりそうだ。また、紛失防止タグも海外渡航などの機会が増えてくる昨今、需要が増えてきそうだ。

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