アマゾン出品者向け説明文ライターのリーバイ・ニューマン。
Levi Newman
- リーバイ・ニューマンは2014年、コピーライティングの副業を始めようとFiverrに登録した。
- 彼は2022年半ばまでに120万ドル(約1億5800万円)以上の収入を得ている。
- ここでは、ニューマンがアマゾンの商品説明のようなニッチな分野でどのようにビジネスを構築したのかについて紹介する。
9年ほど前、リーバイ・ニューマン(Levi Newman)は、自分のライティングスキルをビジネスにしたいと考えた。彼はフリーランスサービスのマーケットプレイス「Fiverr」に登録し、マーケティングやソーシャルメディアの経験を生かして、アマゾン(Amazon)の出品者向けに説得力のある説明文を代筆するようになった。
「気まぐれに始めたフリーランスの仕事だが、年々急速に成長している」と彼はInsiderに語っている。
ニューマンは、D2C(消費者直接取引)向け商品やB2B(企業間取引)向けサービスの説明文を書いている。80万人以上がFiverrを通してサービスを販売しており、ニューマンもその1人だ。パンデミックの期間中、副業やフリーランスで働く人が増加し、彼の成功もそれに重なっている。
2022年までに、ニューマンは1万3000以上の商品の説明文を書き、120万ドル(約1億5800万円)以上の収入を得ている。Insiderはそれを文書で確認した。毎年、彼は約15万ドル(約2000万円)を手にしており、Fiverrの「トップレート」メンバーの1人に選ばれ、5つ星の評価を受けている。
アメリカにおけるフリーランス市場は拡大中だ。2022年にはアメリカの労働人口の39%がフリーランスの仕事を引き受けている。Fiverrによると、マーケティング、ソーシャルメディア、コンサルティングといったワードが、すでに2023年のFiverrにおける検索トレンドになっているという。
ニューマンがいかにしてフリーランスという働き方を利用し、100万ドル以上を稼いだのか紹介する。
仕事以外のすべてを管理してくれるプラットフォームを利用する
ニューマンは2014年に初めてFiverrに登録した頃、副業として5ドル程度の小さな仕事から始め、時には100ドル程度を稼ぐ日もあった。これを数年かけて週に数百ドルまで稼げるようになると、副業ではなく、フルタイムとして行うようになった。
ニューマンはもっぱらFiverrを利用しており、このプラットフォームがあるからこそ、疲弊することなく、これだけ持続可能なビジネスを構築できたと語っている。
「私には3人の子どもがいる。旅行が好きで、妻と一緒に過ごすことが好きだ」と彼は言う。Fiverrのプロフィールを作成するのは簡単で、このプラットフォームが彼とクライアントを結びつけ、彼のサービスを宣伝してくれるのだという。そうすれば、彼がしなければならないのは仕事だけだ。
「それが最大のメリットだと思う。それ以外のことは気にする必要がない」
共同作業から始まるプロセス
Fiverrを通じて、クライアントはいつでもどこからでもニューマンにコンタクトを取ることができる。海外のクライアントにサービスを提供することは、彼のビジネス拡大にとってすばらしい機会となるが、時差や、時には言葉の壁といった困難も伴う。
ニューマンは、クライアントとの最初のコンタクトで、プロジェクトの納期や商品の販売方法などを決める。そして、Fiverrのメッセージングサービスを通してクライアントと面談し、彼らが売り込みたい製品への理解を深める。次に、販売目標を達成するための最適な方法について共有する。これには、SEO対策やキーワードの使い方など、他のコピーライターが常に念頭に置くべき成功のポイントが含まれている。
そしてニューマンは、こうしたクライアントとの会話をもとに、最終的な製品のコンセプトをまとめ上げる。
彼はクライアントについて「何から始めていいのか分からないが、とにかく熱意のある人もいれば、あらゆることを知り尽くした人もいる」と説明し、「彼らが必要としていること(とやるべきこと)のギャップを埋めるのは簡単なことだ」と述べた。
ニューマンは、説明文を作成する前に、製品について徹底的に調査する。
Levi Newman
商品の市場を調査して説明文に反映させる
ニューマンは、製品の市場、業界のトレンド、消費者の属性など、クライアントの要望を徹底的に調査する。
「何を書くにせよ、事前に(関連資料を)読んで、読んで、さらに読んで、私が書いていることが対象読者にきちんと伝わるようにしている。幸運にもさまざまなプロジェクトに携わってきているので、これまでの経験が大いに役立っている」
そして、完成した説明文をクライアントと共有する。完璧を期すために、提出から4日以内であれば修正を受け付けている。サービス業ではよくあることだが、クライアントが仕上がりを気に入らないこともあるという。その場合は、彼がなぜそのような表現、構成、キーワードを選んだのか、専門的な知識に基づいて説明したうえで、クライアントの不満を聞き出すようにしている。
加えて、ニューマンは消費者が商品のことをよく理解して親しめるように、ビジネス用語は使わないように心がけている。
「企業と人々をポジティブに結びつけるように書くことがとても好きだ」