捜索が続く中、涙を流す女性。トルコのカフラマンマラスで。
Emin Sansar/Anadolu Agency via Getty Images
- シリアとトルコを襲った壊滅的な地震で1万9000人以上が死亡した。
- トルコのエルドアン大統領は「世紀の大惨事だ」と述べた。
- まだ数千人が行方不明になっているという。
トルコとシリアを襲ったマグニチュード7.8の大地震の死者数はさらに増加し、1万9000人になった。また、数千人が瓦礫や倒壊した建物の下敷きになり、行方不明になっていると伝えられている。
トルコとシリアを大地震が襲った。2023年2月9日、トルコのハタイで。
REUTERS/Emilie Madi
2023年2月9日の記者会見で、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は「我々はこれを世紀の災害と呼ぶことができるだろう」とし、その惨状は10の県に及んでいると述べた。
地震の影響で、両国間の町や建物は壊滅的な被害を受けた。
救助隊は、何日も瓦礫の中から生存者を救出し続けた。あるケースでは、8歳の男の子が52時間閉じ込められた後、倒壊した建物の下から救出された。
また、ある妊婦は地震中に陣痛が始まり、瓦礫の下に閉じ込められたまま出産した。作業員は赤ちゃんを救出することができたが、母親は救出される前に死亡した。AFPの取材に応じた親類によると、この子どもは肉親の中で唯一の生存者だという。
2023年2月9日、シリアの反政府勢力が支配する町ジャンダリスで、地震で崩壊した建物のがれきの上に立つ男性。
REUTERS/Khalil Ashawi
トルコリーグで活躍するサッカーのガーナ代表選手、クリスチャン・アツ(Christian Atsu)は、リーグ戦で勝利に貢献するゴールを決めた数時間後に瓦礫の下に埋まってしまった。彼は救助されたのか、それとも行方不明のままなのか、相反する報道がなされており、わかっていない。
ロイターのドローン映像は、少なくとも6000棟の建物が倒壊していることなど、被害の大きさを示している。