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「中国版ChatGPT」巡る戦い、3月リリースを発表したバイドゥの勝算

インサイド・チャイナ

中国版ChatGPTに最も近いのは検索ポータル運営のバイドゥだと見られている。

REUTERS/Jason Lee

昨年末からIT・スタートアップ界隈で話題に上がり始めた対話型人工知能(AI)「ChatGPT」。マイクロソフトが自社の検索エンジンへの搭載を発表し、アルファベット傘下のグーグルも、自社開発の対話型AI「Bard(バード)」を数週間以内に一般公開すると発表した。

中国はこれらのサービスが使えないが、それもあって「中国版ChatGPTをどこが最初に出すか」に注目が集まり、最有力であるバイドゥ(百度、Baidu)の株価が急騰している。

マイクロソフトとグーグルが先行

ChatGPTは米スタートアップ「OpenAI」が開発した対話型AIで、インターネット上の膨大な文章から言葉の順序や選択を学習し、自然な対話ができる。レポートや論文の執筆などさまざまな活用事例が考えられ、ChatGPTにMBA、医師免許試験を「受験」させ、合格ラインに達したとの報告もある。

報道への活用も始まっており、日本経済新聞はChatGPTに偽記事を書かせ、精度を検証した。また、ウェブメディア「バズフィード」がOpenAIの技術を編集支援に活用していると伝わると、同社の株価は急上昇した。

ChatGPTが公開されたのは昨年11月末だが、わずか2カ月で利用者が1億人を突破した。同技術のインパクトや応用可能性については論戦が始まったばかりだが、一方でメガテック企業が同分野への投資を強化する方針が明らかになり、「IT業界のトレンド」からビジネス界の関心事になりつつある。

2019年にOpenAIに10億ドルを投資したマイクロソフトは7日(現地時間)、ChatGPTに使われている技術を自社の検索エンジン「Bing(ビング)」に搭載すると発表した。今後数年にわたってOpenAIに数十億ドルの追加投資も行う。また、検索で圧倒的なシェアを持つアルファベット傘下のグーグルは6日(同)、対話型AI「Bard(バード)」を数週間以内に一般公開すると発表した。

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