「過去23年間でわずか4回、いずれも直後に株価急落」フラグが立った。米モルガン・スタンレー警鐘鳴らす

モルガン・スタンレー Morgan Stanley

投資家たちは歴史が示す不都合な真実に目を向けていない……米金融大手モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)はそう指摘する。

Reuters

不測の事態が次々と起きた2022年、米ウォール街の主要アナリストの中で最も正確な目標株価を設定したのは、米金融大手モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のチーフ米国株ストラテジスト、マイク・ウィルソン氏だった。

そのウィルソン氏がいま再び、株式市場の暴落の可能性に警鐘を鳴らす。同氏は2月6日の顧客向けメールで、S&P500種株価指数はまだ底打ちに至っていないとの見方をあらためて示した。

同氏によれば、2月第2週に入って企業の予想1株当たり利益(EPS)成長率(投資家が想定する12カ月先の企業収益見通し)はマイナス転換し、企業の業績後退がこの先に予想されるという。

これまでについて言えば、予想EPS成長率のマイナス転換は株価の低迷に直結してきた。

下の【図表1】はモルガン・スタンレーが作成したもので、予想EPS成長率とS&P500種指数の推移を並べて示してある。図表には「株価下落が私たちの後ろではなく、前にあることを歴史は示している」との印象的な説明が付されている。

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