新NISAは、特に若年層の投資家に支持されている。
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- マネックス証券は2月9日、「NISA利用に関する調査結果」を発表。
- 同調査によると、「新NISA」をよく知る投資家の79%は、その内容に対して好意的であることが分かった。
- 加えて、特に若年層の新NISAに対する支持が熱いことも判明している。
「新NISA」は、資産所得倍増プランにおける「起爆剤」の役目を、しっかりと果たしつつあるようだ。
マネックス証券は2023年2月9日、マネックス証券口座の保有者5183人(そのうちNISA利用者は4594人)に対して行った「NISA利用に関する調査結果」を発表。同年1月25日から2月1日に実施された本調査では、新NISAをよく知る投資家たちの期待度の高さが伺えた。
なお、2月13日は「NISA(ニーサ)の日」だ。マネックス証券では2020年より4年連続、この日に合わせて「NISA利用に関する調査結果」を発表している。
精通した投資家の79%が「満足」
本調査によると、全回答者5183人のうち2396人が、NISA制度が変更になることを「内容も含めよく知っている」と回答。その2396人に対して「制度内容の変更に満足しているか?」と質問したところ、79%が「満足している」と回答したという。
出典:マネックス証券
ちなみに、前回2022年における同調査の「現在のNISA制度に満足しているか?」という質問に対して、「満足している」と回答したのは過半数に満たず、46%しかいなかった。新NISAの概要がまだ判明していなかった、前回のその結果と比較しても、投資家たちの新NISAへの期待度の高さは相当なものだといえるだろう。
若年層ほど新NISAをよく知っている
なお、今年2023年の「NISA利用に関する調査結果」では、新NISAの認知度および理解度についても、「年代別」にソートして示している。それによると、若年層ほど新NISAの認知度および理解度が高いことが分かったという。
出典:マネックス証券
この調査結果によると、NISA制度変更について「変更内容もよく知っている」と答えた20代は89%。逆に「知らなかった」と答えた20代は0%という結果になっている。それに対して、「変更内容もよく知っている」と答えた70代は、40%しか存在しないのだ。
すでに目的を達成しつつあるのか?
岸田政権の資産所得倍増プランの目玉のひとつとして、2023年12月16日に発表された新NISA。その主な目的は、「老後2000万円問題」の解消と言われている。いわば、若者ほどその当事者だ。そうした層へ新NISAは、すでに一定以上の広がりを見せていると言えそうだ。