OpenAI has hired OpenAIはグーグルのAI部門にいた元従業員を12人以上採用していたとThe Informationが報じた。
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- OpenAIがグーグルのAI部門にいた元従業員を12人以上採用していたと、The Informationが関係者の話を引用して報じた。
- 少なくとも5人の元グーグル研究員が、OpenAIでChatGPT公開前から働いていたと、関係者は述べている。
- グーグル・ブレインの元従業員2人は、グーグルのカルチャーが無気力になっていると感じた者もいたと語った。
OpenAIは、グーグル(Google)のAI部門の元従業員を採用していたという。
最近大きな話題となっているAIチャットボット「ChatGPT」や画像生成ツール「ダリ(DALL-E)」を手がけるOpenAIが、十数人の元グーグル従業員を雇用していたと、関係者の話を引用してThe Informationが報じた。
少なくとも5人の元グーグル研究員が、ChatGPTを2022年11月に公開するための準備に貢献したと、この件に詳しい人物が同誌に語っている。
ChatGPTの公開を発表したOpenAIのブログの謝辞欄には、バレット・ゾフ(Barret Zoph)、リアム・フェダス(Liam Fedus)、ルーク・メッツ(Luke Metz)、ジェイコブ・メニック(Jacob Menick)、ラファ・ゴンティオ・ロペス(Rapha Gontijo Lopes)といった研究員の名前が挙げられていた。
しかし、本稿執筆時点で、リンクトイン(LinkedIn)のプロフィールを報じられたように更新しているのはゾフとメッツの2人だけだった。
OpenAIのチャットボットは、公開から最初の1週間で100万人以上のユーザーを集め、広く支持されることが証明された。このチャットボットの人気により、グーグルの経営陣はその翌月に「コードレッド」を宣言したと伝えられている。
グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)のAI部門であるグーグル・ブレイン(Google Brain)の元従業員2人がThe Informationに語ったところによると、
中にはグーグルのカルチャーが無気力になっていると感じる従業員もいたという。また、一部の従業員が転職を考えるようになったのは、機密事項が何重にも重なり、新製品の構想に対する過剰な警戒も原因だと指摘した。
グーグルは、OpenAIの有力な出資者であるマイクロソフトと、新製品を市場に投入するための緊迫した競争を繰り広げている。
2社はそれぞれ、Bing検索とグーグル検索に大規模言語モデル(LLM)を組み込む計画を発表している。Bing検索はすでに一部のユーザーにこの新テクノロジーを公開している。一方、グーグルはAI検索を一般公開する前に「信頼できるテスター」に試してもらっているところだと2月6日に発表している。
InsiderはグーグルとOpenAIに対して業務時間外にコメントを求めたが、返答は得られていない。