テスラ共同創業者がEVスタートアップに助言…「テスラになろうとするな」

マーティン・エバーハードMartin Eberhardは、EV企業に対してシンプルなアドバイスをしている。「テスラと同じような車で正面から勝負し、テスラに勝とうとしてはいけない」

マーティン・エバーハードはEV企業にシンプルなアドバイスをする。「テスラと同じ車で真っ向勝負して、テスラに勝とうとしてはいけない」

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  • テスラの共同設立者マーティン・エバーハードは、電気自動車(EV)メーカーはテスラと真っ向勝負すべきではないと述べている。
  • エバーハードは、EVのスタートアップは独自の市場を見つけ、テスラと同じ車を売るのは避けるべきだと述べた。
  • 彼は2007年にテスラを退社し、その後いくつかの自動車会社で働いている。

あまりにも多くの自動車メーカーがテスラ(Tesla)とのゲームに勝とうと躍起になっているが、テスラの共同設立者のマーティン・エバーハード(Martin Eberhard)はそれは失敗の原因だと考えている。

「電気自動車(EV)の分野に参入しようとしている企業への私のアドバイスは、テスラと真っ向勝負するなということだ」とエバーハードはInsiderのインタビューに答えている

「テスラと同じ車を作ってはいけない」

エバーハードは、ルーシッド(Lucid)のような企業には失望したと話している。ルーシッドはテスラのモデルS(Model S)と同じ様な電動セダン、ルーシッド・エア(Lucid Air)で真っ向勝負をしようとしているというのだ。同社は2016年にルーシッド・エアの最初のプロトタイプ(試作モデル)を発表し、2021年に最初の納車を行った。ルーシッド・エアは4ドアの高級セダンで、価格は8万7400ドル(約1173万円)から17万9000ドル(約2403万円)、フル充電での航続距離は最大520マイル(約836km)だ。

エバーハードは、ルーシッドで働いている元テスラのエンジニアを多く知っているとInsiderに話している。エバーハードはルーシッドがまだアティエヴァ(Atieva)という社名だった2015年に同社で働いていたが、当時のCEOの「大ファンではなかった」ために6週間で退職したという。

ルーシッド側はエバーハードが2015年に短期間、同社で働いていたことを認めたが、彼の退職についてはコメントを控えている。エバーハードのルーシッド・エアに対する評価に対し、同社の関係者は、「これは電動スポーツセダンの新たな基準だ」と反論している。

テスラの共同創業者だったエバーハードは、最終的には、企業は自動車市場を「勝者総取りの産業」と見なすことをやめる必要があると述べている。

「市場の区分ごとに、さまざまな種類の車がある」とエバーハードは言う。

「最初からテスラの誰もが、いずれ自動車業界は自分たちに追いつき、他の多くの自動車メーカーと競争するようになるのは知っていた」

そして、「世界は何世代にもわたって、成功している十数社の大手の自動車メーカーを支えてきた。私はそれが変わるとは思えない」と彼は付け加えている。

またエバーハードは、「リビアン(Rivian)の事業計画をもっと多くの企業が見習うべきだ」と話している。

「少なくとも事業計画に関しては、リビアンのような企業のビジネスプランの方に私は夢中になっている」とエバーハードは言う。

「リビアンは周りを見渡して、『北米で1番売れているのは(フォードの)F-150ピックアップトラックだ。新しい市場を見つけたいのならば、そこが儲かる場所だ』と分かっている」

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