2月14日に発売されたUAスリップスピード。
Under Armour
- UAスリップスピードは、シューズとしてもサンダルとしても履ける、折りたたみ可能なヒールが特徴だ。
- アンダーアーマーによると、スリップスピードはアスリートの多忙なスケジュールに適応するように設計されているという。
- このシューズは、16歳から20歳のアスリートに焦点を当てた新しいマーケティング戦略の一部でもある。
アンダーアーマー(Under Armour)の最新トレーニングシューズは、トレーニング後にかかと部分を踏んで歩く若いZ世代アスリートをターゲットにしている。
新しいUAスリップスピード(Slipspeed)スニーカーの価格は150ドル(約2万円)で、サンダル、スリッパ、あるいはパフォーマンスシューズとしても使える折りたたみヒールを備えている。
アンダーアーマーの創業者兼エグゼクティブチェアマンのケビン・プランク(Kevin Plank)は、ニューヨークのフラットアイアン地区で行われた新しいポップアップストアの開店パーティーで、「このスニーカーはスピードモードで履くことも、スリップモードで履くこともできる」と述べた。
UAスリップスピード。
Under Armour
アンダーアーマーによると、スリップスピードは、アスリートの忙しいスケジュールに適応するように設計されているという。例えば、バスケットボール部員は、午前中に練習して、午後はくつろいだり勉強したりする。おそらく、そのような高校や大学のアスリートの典型的な一日を指しているのだろう。
このスニーカーは、2022年10月に先行販売されたが、2023年2月14日に一般に公開された。コンバーチブルヒールに加え、アンダーアーマーのフロークッショニングテクノロジーと、従来のシューレースではなくダイヤルでスニーカーを締めるBOAフィットレーシングシステムが採用されている。
「ランニングシューズを履いて、トレーニングシューズを履いて、サンダルを履いて、というような、アスリートの生活から考えなければいけないことを少しでも取り除き、楽にするものだ」と、アンダーアーマーの製品ディレクター、マーカス・チーサム(Marcus Cheatham)はフォーブス(Forbes)に語っている。
スリップスピードは、アンダーアーマーの新しいマーケティング戦略にとって重要な役割を果たす。メリーランド州ボルチモアを拠点とするこのブランドは、16歳から20歳のアスリートに焦点を当て、競技やトレーニング以外の生活でもその一部になるよう、努力を続けている。
それによってアンダーアーマーは「若いアスリートの24時間すべてをカバーするギアを提供し、我々が進出できる市場規模を大幅に拡大する」ことができると、プランクは11月の決算説明会で投資家に語っている。