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コットン、ウール、リネン、シルクに次ぐ「第5の天然繊維」は…バナナかもしれない

環境問題やアニマルライツの観点からも、注目を集める天然繊維。

サボテン、パイナップルキノコ、リンゴなど、身近な植物から作られた新しい素材を使ったプロダクトも多く見かけるようになった。

バナナの茎からできた生地

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提供:MNインターファッション

「BANANA CLOTH(バナナクロス)」は、繊維やアパレル、染色のプロフェッショナルらが共同で開発した新しい天然素材だ。

その名の通り、使われているのはバナナの茎。すでに、バナナクロスを使ったソックスやハンドタオル、サコッシュなどが作られている。

吸水性も高く、麻のようなさらっとした触り心地が特徴的とのことだ。

環境にもやさしい「第5の天然繊維」

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提供:MNインターファッション

バナナクロスに集まる期待は、コットン、ウール、リネン、シルクに次ぐ「第5の天然繊維」と呼ばれるほど。

バナナは、他の植物に比べて廃棄する部分が圧倒的に多く、焼却して廃棄されるため二酸化炭素の排出が課題とされてきた。

バナナクロスは、年間約10億トンの廃棄量からおよそ2000万トンもの繊維を作ることが可能。この潜在的な量は、天然繊維の代表格である綿花の年間栽培量にも引けを取らない数字だ。

新規に栽培する訳ではなく、食用に栽培されたバナナの茎を活用しているため、ゴミも減ってCO2排出の削減につながる。

一方で、プロダクトに使われているバナナから採取した繊維は全体の30%で、残りの70%はコットンであるということは少し気になる。特にオーガニックコットンという訳でもないようだ。

バナナ農家の新たな収入源に

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左:BANANA CLOTH ソックス 税込1650円、右:BANANA CLOTH ハンドタオル 税込1760円

提供:MNインターファッション

バナナの茎を活用することは、ゴミを減らせるだけでなく、地下水の水質汚染防止、腐敗による悪臭防止など、生産地の暮らしの改善や公害対策にも寄与しているそう。

また、これまでゴミとして廃棄していたバナナの茎が価値を持つのは、バナナ農園にとっても喜ばしいことだ。

バナナクロスを使ったソックスとハンドタオルは、参加型購入サイト、LaunchPark(ローンチパーク)にて販売中。


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