干上がったベネチアの運河とゴンドラ。
Manuel Silvestri/Reuters
- ベネチアの運河が干ばつと干潮で干上がっているとロイターが報じた。
- 水上タクシーやゴンドラが運河の底についていることが写真でわかる。
- ベネチア運河は普段、2019年の歴史的な洪水のような正反対の問題に直面している。
ロイターによると、イタリアの異常な干ばつと干潮で、水の都として人気のベネチアの運河が干上がっている。
干潮時のボートの様子。2023年2月17日。
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2月17日に撮影された写真では、小さな水路はわずかな水しか残っていないところもあり、人気のゴンドラや水上タクシーが底につき、建物の基礎部分があらわになっている。
干上がったベネチアの運河とゴンドラ。2023年2月17日。
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市の「幹線道路」として機能する大きな水路では、通常は水面下にある泥がついた階段や、木製の誘導柱の基礎があらわになっている。
ロイターによると、市の救急サービスのひとつである水上救急艇は、一部の水路を通ることができなくなっている。
水量が減ったベネチアの運河を通る消防用ボートとゴンドラ。
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ベネチアは通常、これとは正反対の問題に直面することが多い。それは洪水だ。2019年には水位が過去50年で最も高くなった。
ベネチアが激しい洪水に見舞われた数日後、サンマルコ広場を歩く観光客。2019年11月16日。
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現在の異常な干ばつについては、干潮、海流、満月などさまざまな要因が考えられるという。
干上がったベネチアの運河と船。2023年2月17日。
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環境団体のレガムビエンテ(Legambiente)は、北イタリアの長期にわたる干ばつに警鐘を鳴らしている。
干上がったベネチアの運河と船。2023年2月17日。
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同団体によると、アルプス山脈は冬の間、雪が53%も少なく、北イタリアに多くの水を供給するポー川の水量は通常から61%も減った。
干上がったベネチアの運河と船。2023年2月17日。
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イタリアは2022年、ポー川近くの農業地帯で非常事態を宣言した。